総合リハビリテーション学部

新着情報

言語聴覚学科について

入学定員

40名

取得可能な資格・免許
  • 言語聴覚士 国家試験受験資格

言語聴覚士とは

小児から超高齢者まで幅広い年齢層を対象に、検査や訓練、助言などを行い、話す・聴く・食べるといった日常に欠かせない機能の回復や発達、対象者の社会復帰を支援するのが言語聴覚士の仕事です。脳卒中後の失語症や構音障がいなどの言語障がい、聴覚障がい、嚥下障がい、言葉の発達の遅れ、声の障がいなどがある方とご家族を支援します。超高齢社会を迎えた日本において、期待が寄せられている職種です。

現場のいま

言語聴覚士の活躍の場は、病院やクリニックなどの医療機関(リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、小児科、形成外科、口腔外科など)のほか、介護老人保健施設・小児療育センター・特別支援学校など多岐にわたっています。その一方で有資格者はまだまだ不足しているため、将来性のある職種と言えます。言語障がいや聴覚障がいなど、言語聴覚士の高い専門性を必要とする領域があり、これから発展していく新しい領域へのアプローチも期待されています。

【1分でわかる医療職】『言語聴覚士』の仕事5つのポイント

言語聴覚学科の学びの特徴

“こころ”でつながり、“こころ”で会話する言語聴覚士へ

一人ひとり異なる症状だけでなく、その人が抱えるこころの痛みに寄り添うことができるのが言語聴覚士です。根拠に基づいた専門的な知識・技術を有し、こころを通わせ二人三脚で歩む言語聴覚士を育成します。

01基礎医学から専門領域まで、
「実践力重視」を軸に考え抜かれたカリキュラム

人体の構造などの基礎医学から段階を経て、失語・高次脳機能障害学、発声発語・嚥下障害学、聴覚障害学、言語発達障害学など、言語聴覚士に必要な、多岐にわたる専門知識を学修していきます。座学と演習のバランスがとれたカリキュラムで、グループ学修や意見交換の機会も設定し、自らの考えを適切に表現することにも取り組みます。これにより、臨床現場で活躍するための「実践力」を身につけます。

臨床力を鍛える実践的な取り組み
言語聴覚士・患者・観察者の3役に分かれ、それぞれをローテーションしながら実施する「臨床能力試験」を実習前に実施。多様な視点に立ち、お互いにフィードバックすることでさらに理解を深め、臨床現場で必要な「技能・知識・対話力」(=臨床力)を養います。

02経験豊富・バラエティ豊かな教員陣が集結

言語聴覚療法の各領域、小児から高齢者、急性期から訪問まで、豊富な実務経験をもつ教員陣が就任しています。教員の半数以上が、臨床経験に加えて言語聴覚士を養成する大学での教員歴があり、講義や演習、国家試験対策に関しても豊富な経験と実績があります。

南都 智紀(准教授)
専門領域:発声発語・摂食嚥下障害領域

リハビリテーション病院や大学病院で臨床経験を積んだのち、教員として言語聴覚士を養成する大学に勤務。発声発語の評価や摂食嚥下障害の筋力トレーニングの研究に取り組んでいる。

舘 幸枝(講師)
専門領域:聴覚障害領域

複数の医療機関にて、幅広い年齢層を対象に言語聴覚療法全般にわたる臨床業務にたずさわる。そのなかで聴こえのサポートや人工内耳のリハビリテーションにも従事。

鮎澤 俊平(講師)
専門領域:言語発達障害領域

医療機関での臨床経験と、民間の療育機関での勤務経験をもつ「児童発達支援」や「療育」のスペシャリスト。言語聴覚士のほか、保育士、児童発達支援管理責任者の資格も保有している。

※児童発達支援センターや児童発達支援事業所

03言語聴覚学科×理学療法学科×作業療法学科
連携カリキュラム

リハビリテーションに特化したIPW(多職種連携)を学ぶ

1. 総合リハビリテーションIPW演習

3学科の学生が一緒にチームを結成し、実際の症例を元にケースカンファレンス(症例検討会)を実施します。リハビリテーションに特化したチーム医療を学ぶ科目です。

リハビリテーションの専門領域をさらに突き詰める選択科目

2. アドバンスド・リハビリテーションプログラム
Morinomiya Advanced Rehabilitation Program

「高齢期」「小児」「精神・心理」の3分野から一つ選択し、3学科の学生がともに学ぶ本学独自の科目です。

04担任制の導入、少人数教育の実現により
学生生活を総合的にサポート

少人数の学生を集中的に指導する担任制(1学年2名の教員が担当)を採用。少人数制を導入し、修学指導や大学生活の悩み・質問への対応を行い、一人ひとりに目が届く距離で学生生活をサポートします。

「チーム医療の森ノ宮」だから身につく!“多職種理解”と“コミュニケーション力”

チーム医療における、言語聴覚士の役割とは

「話す・聴く・食べる」をサポートする言語聴覚士。摂食・嚥下チームなどの一員として、医師や看護師などの多職種と関わります。特に理学療法士・作業療法士とは同じリハビリテーション職として協働する場面が多くなっています。

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学科長 MESSAGE

新しい分野を担う、
発想力とチャレンジ精神をもつ言語聴覚士へ。

できて当たり前、と思われがちな、「話す」「聴く」「食べる(安全に飲み込む)」ことにお困りの方々を支援する医療専門職、それが言語聴覚士です。対象は子どもからお年寄りまで幅広く、医療を中心に、保健・福祉、教育などの領域で活躍しています。高い需要に対して有資格者はまだまだ少なく、就職に強く、将来性がある国家資格です。本学の言語聴覚学科では、「臨床力の育成」をめざし、小児から高齢者、急性期から訪問まで、豊富な臨床経験をもつ教員陣が講義を担当します。言語聴覚士が向き合う患者さんの症状や背景は一人ひとり異なるため、訓練や支援方法はオーダーメイド。「今までできていたことが突然できなくなってしまったら…」と想像することが言語聴覚士への第一歩と言えるでしょう。専門性が高い言語聴覚の世界ですが、分野自体はまだ新しく、これからさらに発展していく領域です。新たな分野を開拓していくチャレンジ精神をもつみなさんの入学をお待ちしています。

中谷 謙 学科長・教授

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