DEPARTMENT OF ACUPUNCTURE 医療技術学部

鍼灸学科 CURRICULUM AND FACILITIES

カリキュラム紹介

人体の構造から施術の手技まで、臨床を意識した実践的な学び

ヒトの身体について理解を深め、鍼灸の基礎を身につける

人間や社会を深く理解する科目
(教養科目)
基礎ゼミナール/生物学/物理学/化学/哲学/日本国憲法英語Ⅰ(初級)英語Ⅱ(中級)
全学科の学生が共通して学ぶ科目
(学部共通科目)
MBS〈Morinomiya Basic Seminar〉チーム医療見学実習基礎体育/健康科学(スポーツ社会学を含む)/東洋医療概論
人体構造や病気の成り立ちを学ぶ科目
(専門基礎科目)
解剖学Ⅰ(骨・筋) 解剖学Ⅱ(神経) 解剖学Ⅲ(内臓・脈管) 生理学Ⅰ(動物生理学) 生理学Ⅱ(植物生理学) 生理学Ⅲ(応用生理学)
鍼灸を専門的に学ぶ科目
(専門科目)
経絡経穴学Ⅰ 経絡経穴学Ⅱ 東洋医学概論Ⅰ 東洋医学概論Ⅱ
演習や実習で技術を磨く科目
(専門科目)
基礎鍼実技Ⅰ 基礎鍼実技Ⅱ 基礎灸実技Ⅰ 基礎灸実技Ⅱ
幅広く総合的に学ぶ科目
(総合領域)
キャリアデザイン
体育・スポーツについて学ぶ科目
(体育・スポーツ科目)
スポーツ実習Ⅰ体つくり運動▲ スポーツ実習Ⅲ陸上競技▲ スポーツ実習Ⅴダンス▲/トレーニング科学演習Ⅰ(レジスタンスエクササイズ1)▲/トレーニング科学演習Ⅱ(エアロビックダンス・ウォーキング・ジョギング)▲/体力トレーニング論▲
教職について学ぶ科目
(教職科目)
教職論▲ 教育原理▲

疾病・治療の知識を固め、東洋医学的・西洋医学的診断方法を学ぶ

人間や社会を深く理解する科目
(教養科目)
情報処理/心理学/生命倫理学英会話/基礎英語演習/応用英語演習
全学科の学生が共通して学ぶ科目
(学部共通科目)
医療コミュニケーションチーム医療論/健康管理学Ⅰ/健康管理学Ⅱ/栄養学/身体運動科学
人体構造や病気の成り立ちを学ぶ科目
(専門基礎科目)
運動学/生化学/病理学 臨床医学総論 整形外科学 内科学
鍼灸を専門的に学ぶ科目
(専門科目)
経穴局所解剖演習Ⅰ 経穴局所解剖演習Ⅱ 鍼灸科学概論Ⅰ 東洋医学概論Ⅲ 臨床生理学 運動機能検査法現代医学系鍼灸学Ⅰ(整形外科系) 東洋医学系検査法 東洋医学各論Ⅰ/美容鍼灸学総論●/テーピング技術論/コンディショニング技術論●
演習や実習で技術を磨く科目
(専門科目)
現代医学系鍼灸学実習Ⅰ東洋医学系鍼灸実習Ⅰ応用鍼灸実技Ⅰ応用鍼灸実技Ⅱ
幅広く総合的に学ぶ科目
(総合領域)
学外見学実習Ⅰ
体育・スポーツについて学ぶ科目
(体育・スポーツ科目)
スポーツ実習Ⅵ器械運動▲ スポーツ実習Ⅶ水泳▲ スポーツ実習Ⅷ生涯スポーツ▲/トレーニング科学演習Ⅲ(レジスタンスエクササイズ2・水中運動)▲/スポーツバイオメカニクス▲
教職について学ぶ科目
(教職科目)
教育行政学▲ 教育心理学▲ 教育課程論▲ 道徳教育論▲ 特別活動論▲ ICT活用の理論と実践▲ 生徒指導・進路指導論▲ 教育相談の基礎と方法▲総合的な学習の時間の指導法▲ 特別支援教育概論▲

鍼灸に特化した方法論と技術、医学研究の基本手法を修得する

人間や社会を深く理解する科目
(教養科目)
統計学/社会福祉学/医学英語/東洋史概説/西洋史概説
全学科の学生が共通して学ぶ科目
(学部共通科目)
統合医療概論IPW論
人体構造や病気の成り立ちを学ぶ科目
(専門基礎科目)
臨床医学各論Ⅰ 臨床医学各論Ⅱ 臨床医学各論Ⅲ スポーツ医学リハビリテーション医学 画像診断学 衛生学公衆衛生学
鍼灸を専門的に学ぶ科目
(専門科目)
鍼灸科学概論Ⅱ 鍼灸安全学 臨床鍼灸学 生体観察 現代医学系鍼灸学Ⅱ(整形外科系) 現代医学系鍼灸学Ⅲ(内科系)東洋医学各論Ⅱ/スポーツ鍼灸学総論/スポーツ鍼灸学各論/介護学概論/老年ケア演習/美容鍼灸学各論Ⅰ●/美容鍼灸学各論Ⅱ●
演習や実習で技術を磨く科目
(専門科目)
現代医学系鍼灸学実習Ⅱ 現代医学系鍼灸応用実習 東洋医学系鍼灸実習Ⅱ 東洋医学系鍼灸応用実習 臨床灸実習 附属施術所基礎実習
幅広く総合的に学ぶ科目
(総合領域)
卒業研究Ⅰ 運動生理学▲ 運動生理機能学演習▲
体育・スポーツについて学ぶ科目
(体育・スポーツ科目)
スポーツ実習Ⅱ球技A▲/ スポーツ実習Ⅱ球技B▲ スポーツ実習Ⅱ球技C▲ スポーツ実習Ⅳ柔道▲ 学校保健(小児保健・精神保健)▲ 学校保健(学校安全・救急処置)▲/トレーニング科学演習Ⅳ(指導実習)▲/体育原理▲/スポーツ心理学▲
教職について学ぶ科目
(教職科目)
保健体育科教育法Ⅰ▲保健体育科教育法Ⅱ▲/保健体育科教育法Ⅲ▲/保健体育科教育法Ⅳ▲/教育実習事前事後指導▲教育方法論▲

実習を通して応用力・実践能力を強化。国家試験に備える

人間や社会を深く理解する科目
(教養科目)
-
全学科の学生が共通して学ぶ科目
(学部共通科目)
-
人体構造や病気の成り立ちを学ぶ科目
(専門基礎科目)
保健医療倫理
鍼灸を専門的に学ぶ科目
(専門科目)
鍼灸経営論関係法規/応用鍼灸学Ⅰ●/応用鍼灸学Ⅱ●/スポーツ経営学
演習や実習で技術を磨く科目
(専門科目)
応用鍼灸治療学 特殊鍼灸治療学 附属施術所応用実習
幅広く総合的に学ぶ科目
(総合領域)
鍼灸総合演習Ⅰ 鍼灸総合演習Ⅱ 鍼灸総合演習Ⅲ 卒業研究Ⅱ 学外見学実習Ⅱ
体育・スポーツについて学ぶ科目
(体育・スポーツ科目)
スポーツ傷害学・栄養学▲
教職について学ぶ科目
(教職科目)
教育実習Ⅰ▲/教育実習Ⅱ▲教職実践演習(中・高)▲

赤文字 鍼灸コース/スポーツ特修コース共通必修科目
緑文字 鍼灸コース必修科目
紫文字 スポーツ特修コース必修科目
黒字 選択科目 ●は鍼灸コースのみの科目 ▲はスポーツ特修コースのみの科目
(上記は2023年度入学生のカリキュラムであるため、科目名等は変更になる場合があります)

鍼灸学科のカリキュラムポイント

森ノ宮医療大学では、高い技術力を備えた鍼灸師を育成するカリキュラムに加えて、多様な分野で活躍するための選択科目を充実させています。

鍼灸コース

スポーツ分野

テーピング技術論、スポーツ鍼灸学総論・各論、コンディショニング技術論など

美容分野

美容鍼灸学総論、美容鍼灸学各論Ⅰ・Ⅱなど

福祉分野

介護学概論、老年ケア演習など

スポーツ特修コース

スポーツ科学

運動生理学、スポーツ心理学、スポーツバイオメカニクス、トレーニング科学演習Ⅰ~Ⅳ

教育実習

保健体育科教育法Ⅰ~Ⅳ、教育実習事前事後指導、教育実習Ⅰ・Ⅱ、教職実践演習(中・高)

スポーツ実習

スポーツ実習Ⅰ~Ⅷ(陸上競技、水泳、器械運動、ダンス、柔道、球技、体つくり運動、生涯スポーツ)

鍼灸学科専任教員による授業
74.1%

※専門教育(必修科目)における割合(2022年度)

PICK UP!

授業ピックアップ

基礎鍼実技/基礎灸実技

「はり」「きゅう」の基本的な技術を身につけるための実技です。臨床経験豊富な教員が直接指導し、はり枕や施灸板などでの練習を経て、徐々に自分やクラスメイトの体に施術していきます。

経絡経穴学

鍼灸の根幹をなす経絡と経穴(ツボ)について専門的に学ぶ授業。経絡の種類、それに属する経穴名を学修し、身体の解剖学的知識に基づいて特定できるようになることを目標とします。

【鍼灸学科】授業潜入レポート「医療人のとびら」

過去の主な卒業論文テーマ

  • 日本の鍼灸の現状に関するデータベース作成
  • 世界の鍼灸事情に関する調査
  • 感覚器系(耳鼻科・皮膚科・眼科)に及ぼす鍼灸治療の基礎研究
  • 鍼灸刺激が腫脹に及ぼす検討
  • テーピングの方法と耐久性に関する研究
  • 運動時における食欲調節ホルモンの分泌メカニズムの解明
  • サッカー選手における効果的パフォーマンス評価の開発
  • 生体の統合的呼吸・循環調節機構の解明に関する研究
  • 睡眠障害と鍼灸治療の研究
  • 日本の優れた鍼灸臨床家の調査
  • 医療機関、施設等のマネジメント(経営)に関する研究
  • 鍼灸の抗炎症作用に関する文献的研究
  • 近赤外線分光法による鍼灸刺激のヘモグロビン動態評価
  • 婦人科疾患に対する鍼灸のエビデンス
  • 低周波鍼通電療法による鎮痛効果の実験
  • アスリートに対する鍼灸など

STUDENT'S VOICE [在学生ピックアップ]

鍼灸コース

池田 紅三さん

「鍼灸×美容」、
興味のあった2分野の学びがひとつに。
自分ならではの強みを持てるよう、
勉強に取り組んでいます。

美馬 千尋 さん
鍼灸学科3年 [兵庫県・鳴尾高校出身]

鍼灸の手技からアロマオイルの扱い方まで、幅広く学修。

中学・高校ではソフトテニスをやっていて、捻挫した際に鍼灸治療を受けた経験があったことから、鍼灸には興味がありました。一方では、美容師として働く親族の影響で、美容方面にも関心があったので、「美容鍼灸」は、私がめざしたいことを両方とも実現できる、理想的な分野でした。「美容鍼灸学総論」は、一番気に入っている授業です。アロマオイルを使ったマッサージは、身体の構造を理解したうえで、筋肉をほぐすように行うのですが、力加減が難しく、ペアになる同級生とともに練習に励んでいます。また、アロマオイルの扱い方だけでなく、顔のツボを学ぶ講義もあり、将来役立つ幅広い知識を身につけられました。美容に関わる多様な知識を修得し、自分の強みを磨きたいと思います。

優しい先生や気の合う仲間たちに囲まれたアットホームな環境。

授業は真剣な雰囲気でありつつも、先生方は優しく、例えば将来について相談したときには、「こんな治療院について調べてみたら?」と具体的なアドバイスをくださるなど、一人ひとりに丁寧に応えてくれます。担任制が敷かれているので、安心感があります。同級生も仲が良く、テスト前には、友達同士で教え合ったり、情報を交換したり。アットホームな一体感で、学びに取り組んでいます。

★担任制:1学年に2名の担任がつき、学生をフォロー。気軽に相談できる体制を整えています。

時間割モデル例

1 リハビリテーション医学 鍼灸安全学 臨床鍼灸学
2 画像診断学 臨床灸実習 統合医療概論
3 美容鍼灸学各論Ⅱ 臨床医学各論Ⅲ(感覚器) 現代医学系鍼灸応用実習 スポーツ鍼灸学各論 附属施術所
基礎実習
4 東洋医学系鍼灸応用実習
5 現代医学系鍼灸学Ⅲ

2022年度後期時間割(10月〜3月)(3年生)

池田 紅三さん

1年次から鍼灸の手技をしっかり学べる。
東洋治療研究会、MSTなど、
授業以外にも学びの機会が多彩!

須貝 純也 さん
鍼灸学科2年[大阪府・泉北高校出身]

動画も使って、高度で専門的な手技を身につけていく。

いま最も気に入っている授業は「経絡経穴学」。同級生とペアになり、お互いの身体を使って、経絡、経穴の場所を学んでいます。骨格や筋肉の位置を基準にツボを取るので、正しい理解と練習の繰り返しが必要です。課題として事前に先生の実技動画を見て勉強し、次の授業で実際に確認。もちろん実技のテストも行われます。先生にも質問しやすい雰囲気の中、和気あいあいと学びながらも、手技のときは真剣に。メリハリをつけながら楽しくスキルアップに取り組んでいます。

★経絡:経穴と経穴を結ぶ「気の通り道」のこと。

 経穴:いわゆる「ツボ」のこと。

いろいろとチャレンジできる研究会活動。

森ノ宮医療大学を選んでよかったと思うのは、授業に限らず興味のあることを深められる環境があること。私は「MST(メディカルスポーツトレーナー研究会)」に参加し、スポーツトレーナーについても学んでいます。また、「東洋治療研究会」にも参加していて、本来は上の学年で学ぶ内容を教えてもらえるなど、自分のやる気次第でいろいろ吸収できる環境です。現在は、薬膳・漢方検定に向けて勉強中。国家試験も視野に入れ、多様な知識を身につけたいと思います。

時間割モデル例

1 哲学 基礎鍼実技Ⅱ
2 解剖学Ⅰ(骨・筋) 基礎体育 基礎灸実技Ⅱ 東洋医学概論Ⅱ
3 経絡経穴学Ⅱ 生理学Ⅱ(植物生理学) 英語Ⅱ 解剖学Ⅲ(内臓・脈管)
4 生理学Ⅲ(応用生理学) 物理学 東洋医療概論
(鍼灸史を含む)
5

2022年度後期時間割(10月〜3月)(1年生)

スポーツ特修コース

飯川 大輝さん

医療者の知識と、教育者のスキル。
どちらもあきらめない学びが、
ここにある。

飯川 大輝 さん
鍼灸学科 スポーツ特修コース4年 [大阪府・大阪商業大学高校出身]

迷っていた私に最適だった、ダブルライセンスという選択。

高校時代、野球部のトレーナーの方に鍼灸治療をしていただいたことがきっかけで、鍼灸師に魅力を感じていました。また、それと同じくらいに憧れていたのが、教員という仕事だったため、その両方を同時にめざせるスポーツ特修コースは私にとって理想的でした。定員20名と少人数の分、先生にも質問しやすく、深く学びを追求できます。

保健体育のベースとなる、圧倒的な「医療知識」が身につく。

東洋医学の授業と、西洋医学の授業。保健体育でも必要となる「ヒトの身体」について、両医学の視点から学修しています。医療大学だからこそ学べる知識が教員としての強みになると感じています。3年次の教職課程では同級生を生徒役として模擬授業を行うのですが、どうすれば人に伝わるのかを試行錯誤するのが楽しく、実演したり、動画を見せたり、工夫を重ねました。心肺蘇生法などを教える保健体育の模擬授業を行ったときは、1・2年次に「身体の構造や機能」を細かく学んでいたので教えやすく、医療大学で教職を取るメリットを感じました。

カリキュラムポリシー :[ 教育内容 ]教育課程編成・実施の方針

鍼灸学科では、ディプロマポリシーに掲げる地域医療やスポーツ、健康領域において他職種と連携可能な人材に成長できるよう知識や技術等の修得を目指して教育課程を編成しています。
スポーツ特修コースでは、スポーツ・健康領域に関する知識や技術の向上に加え、教育領域において活躍できる人材を目指して教育課程を編成しています。
学位取得に向けた教育内容、教育方法、学修成果の評価方法を以下のように定めます。

教育内容

  • ①1、2年次には教養科目、学部共通科目ならびに各学科の専門知識の基礎を修得し、はり師、きゅう師の礎となる知識、技術、人間力の修得を目指します。
  • ②3、4年次には1、2年次に学修した知識を基に臨床現場で活用できる知識、技術、さらには他職種との連携における自らの役割について学修し、臨床実習を通じて専門職医療人としての確固たる知識・技術を身に付けるために、実践的な実習を中心に演習や講義に取り組みます。
  • ③スポーツ特修コースは1年次にコース希望選択を行い所定の専門基礎科目を修得後、2年次にコースを決定し専門知識を修得します。また3年次からは許可を受けたものは教職課程の履修を通じて、実践的な実習を中心とした演習や講義に取り組みます。

教育方法

  • ①東洋医学、西洋医学両者の知識、教養知識を修得するための講義科目を配置します。
  • ②東洋医学と西洋医学を融合した統合医療を実践するための演習、実習科目を配置し、臨床実習を通じて実践的に学習する科目を配置します。
  • ③他職種連携教育(IPE)を積極的に導入し、チームで模索・討議し、協調性をもって解決策を検討するチーム医療実践のための演習科目を配置します。また、スポーツ、健康領域における他職種連携を実践するための演習科目を配置します。
  • ➃予習、復習などをシラバスに記載し、学修すべきポイントを明確にすることで、積極的に課題を見出し自ら問題解決に取り組む主体的な学修を促す手法で教育を行います。
  • ⑤スポーツ特修コースでは、健康運動実践指導者、保健体育科教員としての指導力および教育実践力を修得するための講義、演習、実技科目を配置し、教育実習や体育会クラブ活動を通じて、実践的な学修を促す教育を行います。

学修成果の評価方法

  • ①科目ごとに学修到達目標を明確にし、目標到達度に応じて学修成果の評価を行います。
  • ②ルーブリック等を積極的に活用し、評価基準を教員・学生ともに共有し、評価の透明性・公平性が確保された手法で学修成果の評価を行います。
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