DEPARTMENT OF ACUPUNCTURE 医療技術学部

鍼灸学科 PREPARING FOR NATIONAL EXAM AND EMPLOYMENT RECORD

国家試験対策

国家試験合格率

※本学の合格率は各年度3月卒業生実績

はり師・きゅう師ともに過去5年間の実績で高い国家試験合格率を残しています。

POINT1学生個々に合わせた対策

学生一人ひとりの模擬試験結果を科目ごとで分析。過去のデータと比較し、勉強が進んでいない学生に対して個別面談を行い、弱点を再認識することで合格率アップにつなげます。

POINT2夏季集中対策講座

7月に行う模擬試験の点数が全体の50%に満たなかった学生に対して集中講座を実施。7月から10月にかけての伸び率が合否に大きな影響を与えるため、集中的に指導します。

卒業後の進路・就職実績

就職率

50年の歴史によって培われた
医療界との強固なネットワーク

本学の設立母体である学校法人森ノ宮医療学園は昭和48(1973)年の開学以来、多くの卒業生を輩出。50年にわたる歴史の中で、地域や医療界から多くの信頼と実績を獲得してきました。このつながりを生かし、鍼灸界においても強固なネットワークが確立されており、毎年多くの求人が寄せられています。

※就職率は、国家試験に合格した就職希望者に対する割合です

過去3年間の主な就職実績

鍼灸院・整骨院・クリニック等

  • 株式会社フューチャーシップ
    みらい鍼灸整骨院グループ
  • EMPOWERMENT株式会社
    平川接骨院・針灸治療院グループ
  • 株式会社NOMOKOTSU
  • 株式会社あい・グループ
  • 有限会社J-RADIANCE かがやき整骨院
  • joyplus.つかしん鍼灸整骨院
  • 株式会社HITOMIOテクノロジーズ
  • 株式会社SYNERGY JAPAN
    ぷらす鍼灸整骨院グループ
  • 株式会社クラシオン
  • 株式会社ハリジェンヌ
  • 株式会社ルディア
  • 日本セラピー株式会社
  • 有限会社Optimal にしむら鍼灸接骨院グループ
  • 銀座ハリッチ
  • なかもずクリニック
  • えいむ鍼灸整骨院
  • 宮前医院
  • 藤田整形外科・スポーツクリニック
  • 富田内科医院
  • 株式会社With a Smile 向井鍼灸整骨院
  • 美容鍼灸・整体サロン アネモネ
  • 美容鍼jasmine

企業

  • 株式会社MEDICAL UP 癒しの森デイサービス
  • スポーツクラブNAS株式会社
  • 日本福祉サービス株式会社
  • 宮野医療機器株式会社
  • 株式会社PURE BALANCE

教員

  • 公立学校教員(教員採用試験合格)
  • 常勤・非常勤講師(公立中学・高等学校)

2021〜2023年度 教員採用試験
本学卒業生 12名合格

進学

  • 森ノ宮医療大学 大学院
  • 大阪教育大学 連合教職大学院
  • 兵庫教育大学 大学院 など

卒業生インタビュー

[治療院勤務]

在学中に鍛えた問診の技術が、臨床での強みに。

将来を漠然と考えていたときに出会ったのが、森ノ宮医療大学でした。オープンキャンパスで鍼灸の魅力を知り、この道に進みましたが、それ以来ますます鍼灸治療と東洋医学の世界に惹きこまれています。特に大学で東洋医学の奥深さと問診の技術を教えてもらったこともあり、伝統鍼灸に力を入れている今の職場に就職を決めました。本院では、症状だけでなく生活の背景やライフスタイルまで伺い、痛みや症状の根本にアプローチすることを重視しているため、大学で身についた問診の技術(言葉の選び方、深く掘り下げる問いかけ方など)も生かすことができています。また、「病気だけを診るのではなく、人を診る」ということを大切にして治療をしています。信頼を築いて長く通っていただく方も多いので、職場で頻繁に開かれる勉強会や研修を通してさらに学びを続け、“治せる”鍼灸師になることが目標です。
※伝統鍼灸:東洋医学の基礎。根本的な症状の原因を治すことのできる施術のこと。

田中 理紗 さん

[2019年3月 鍼灸コース卒業/大阪府・ルネサンス大阪高校出身]
NOMOKOTSU鍼灸・整骨院 千林院/鍼灸師

[スポーツ]

自らかなえたプロトレーナーになる夢。
プロサッカー選手の身体を預かる責任と向き合う。

大学卒業後、鍼灸整骨院で約5年半勤務。同時に、高校サッカー部のトレーナーとしても活動していました。働きながら、いつも心にあったのは、高校でお世話になった専属トレーナーの方への憧れです。「自分もプロのトレーナーになりたい」。その思いが日に日に募り、ついにJリーグの世界へ飛び込むことに。何通もの履歴書を送り、誠意をもって伝え続けた熱意が受け入れられ、現在はヴァンフォーレ甲府のトップチームトレーナーとして働いています。私の主な担当は、選手のメンテナンスやケア、治療の分野。身体をほぐすためやケガの再発防止のために鍼灸やマッサージなどを行っています。メディカルチームの一人ひとりがそれぞれの強みを生かし、選手を最高の状態にもっていく。その責任の大きさに、プロとしての自覚が高まります。在学中に学んだ知識が実感を伴った理解に変わり、現場に生かされていると感じています。
またトレーナーとして働き始めて痛感したのは、無知の怖さです。選手から処方されている薬について聞かれた時、私は答えることができませんでした。薬の処方はドーピングにもつながり、選手生命を左右しかねないことになります。ただ身体を診るだけではなく、薬の知識ももったうえで指導を行うことや、選手が気持ち良くトレーニングできる環境を整えること、その全てができて、初めてプロとして“選手の身体を預かること”になるのだと実感しました。
今後はさらに経験を積み、自信と高い知識をもって選手の未来をも見据えた最善のジャッジができるトレーナーになりたいと思っています。そして、Jリーグチームのトップチームトレーナーとして最前線で働き続けたいです。

芝田 涼介 さん

[2014年3月鍼灸コース卒業/大阪府・大阪桐蔭高校出身]
J2 ヴァンフォーレ甲府(株式会社ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ)/鍼灸師・日本スポーツアロマトレーナー

施術中の
芝田トレーナー

[スポーツ]

スポーツトレーナーと整骨院での勤務を両立。
目の前にあるニーズを的確に捉え、信頼される医療人に。

大学卒業後、スポーツチームとの連携やトレーナー派遣に注力している会社に入社。さまざまなスポーツチームで経験を重ね、現在は女子サッカーなでしこ1部リーグ所属のニッパツ横浜FCシーガルズのトレーナーとして働いています。選手のコンディション管理やリハビリなどを任され、練習試合や遠征に同行することもあります。時には総合的な医療知識が求められることもありますが「専門外だから」と切り離すことはできません。自ら調べたり、経験豊富な先輩トレーナーからアドバイスをもらいながら学び続ける日々です。常に選手ファーストで考え行動することが信頼されるトレーナーになる第一歩だと感じています。
また、トレーナー業務に加えて週に1日、整骨院で勤務しており、中年世代の患者さんを中心に、身体の不調に対する施術を行っています。「痛みをとってほしい」「もっと歩けるようになりたい」など、患者さん一人ひとりが思い描くゴールに最短で近づける方法を提案し、最善を尽くす。この心構えはトレーナーとして選手たちと向き合う時も変わりません。
施術を行う中では症状が思うように改善せず、新たな治療方針を提案することがあります。その時に思い出すのが、学生時代に教職課程の指導実践で学んだ“分かりやすく伝える力”です。私は鍼灸学科 スポーツ特修コースの1期生として、中学校・高等学校の教員免許(保健体育)を取得しました。患者さんが治療の趣旨をきちんと理解できるように筋道を立てて説明できているのは、教職課程での学びがあったからこそ、治療のみならず多くの場面で活用することができています。今後は選手や患者さんを自分の手で支えるだけでなく、自らの経験を共有することで鍼灸業界全体の活性化に貢献したいと考えています。
※インタビュー内容は2021年取材時のものです。

東浦 瑠依 さん

[2016年3月スポーツ特修コース卒業/奈良県・橿原高校出身]
株式会社爽健グローバル笑顔道整骨院グループ/鍼灸師・トレーナー

【写真提供】
ニッパツ横浜FCシーガルズ

[スポーツ]

カンボジアを経てオーストリアへ。
海外プロサッカークラブでトレーナーとして生きる。

カンボジア1部リーグに所属するプロサッカークラブ「アンコールタイガーFC」の専属トレーナーとして3年間経験を積んだあと、2021-2022シーズン後半戦からはオーストリアの「FCヴァッカー・インスブルックU23」、2022-2023シーズンから「SKNザンクト・ペルテン※」というクラブで女子チームを中心にトレーナーを務めています。
普段の練習はもちろんのこと、遠征にも帯同して選手の体調管理やケガの応急処置、リハビリメニューの考案などを行っています。選手がケガをしてから診るのではなく、ちょっとした選手の動きの違和感に気づいて事前にケアするのが理想。専属トレーナーといっても契約は1年更新。腕が悪ければ契約を切られてしまう厳しい世界です。「チームに貢献できているか」「ニーズに応えられているか」。常にそういった「プロ意識」を忘れないようにしています。
大学で力を入れていた「メディカルスポーツトレーナー研究会」の活動や、東西両医学の知識は今も自分のベースとなっています。これからも、自ら行動することで道を切り開いていきたいと思っています。
※SKNザンクト・ペルテン:女子ブンデスリーガ1部(オーストリア)屈指の強豪クラブ。「UEFA女子チャンピオンズリーグ」の常連でもある。

原辺 允輝 さん

[2018年3月スポーツ特修コース卒業/大阪府・市岡高校出身]
SKNザンクト・ペルテン(オーストリア)/鍼灸師・トレーナー

[教育]

医療人の知識と姿勢が、
教育の現場で生きています。

鍼灸師と中学・高校の教員免許というダブルライセンスを取得でき、将来の可能性を広げられることに魅力を感じて森ノ宮医療大学へ入学。小学生の頃から続けていたバスケットボール部があることも、決め手のひとつでした。現在は大阪市立の中学校で、支援学級の生徒の学習をサポートしています。運動が苦手な子どもに対して、身体の構造や仕組みに基づく的確な指導ができるのは、医療大学で学んだからこその強み。また、生徒の保護者と学習内容について頻繁にコミュニケーションを取るのですが、その際には、在学中に鍼灸治療の問診技術として身につけた「傾聴」によって、信頼関係の構築につながっていると思います。放課後は、中学校のバスケットボール部の顧問を担当していて、生徒たちの成長に確かなやりがいを実感できる、充実した毎日を送っています。中学校の教諭になるまで、進路相談や教員採用試験対策など、手厚く支援してくれた大学の先生方に感謝しています。

根来 優奈 さん

[2021年3月スポーツ特修コース卒業/大阪府・大阪桐蔭高校出身]
大阪市立中学校/教諭

[スポーツ・高齢者鍼灸]

生まれ育った地元で開業。学生やプロのアスリート、
地域のみなさんに頼られる存在に。

バスケットボールをやっていた小学生の頃、お世話になっていた鍼灸整骨院の先生は憧れの存在で、当時から将来の目標でした。森ノ宮医療大学で鍼灸師の資格を取り、その後、鍼灸院やスポーツ整形外科で働きながら専門学校で柔道整復師の資格も取得。問診から治療まで、自分ですべて診たいという想いがあり、2019年4月「吉田整骨はりきゅう室」を開院しました。地域の高校生やトップアスリート、ご高齢の方まで幅広い方に施術できるので、仕事は楽しく、非常にやりがいがあります。エコー(超音波検査)をしながら治療したり、医師や他の治療院と連携したり、さまざまなケースに対応できる体制を整えています。鍼灸師にとって、人とのつながりやコミュニケーション力は不可欠。独立をめざしている人はいろいろな経験を積んでおくことをおすすめします。実は大学で出会った妻も鍼灸師。これからも夫婦で地域に根差した鍼灸院をめざしていきたいと思います。

吉田 翔伍 さん

[2012年3月卒業/大阪府・桜宮高校出身]
吉田整骨はりきゅう室(2019年4月独立開業)/鍼灸師(スポーツ・高齢者鍼灸)

[レディース鍼灸]

明るく幸せな日々を贈る、
美容鍼灸のプロフェッショナル。

もともと医療の仕事には関心があって、その一方で美容の分野にもずっと興味を持っていました。医療者としての知識や技術を活用して、身体の内側から「美」にアプローチし、人々の“キレイ”をお手伝いすることができる。美容鍼灸は、私にとって理想的な世界でした。現在は店長として、お客様の美に関するお悩みを伺うカウンセリングから、オーダーに合わせた施術まで行っています。自分のスキルによってお客様に喜んでいただくことが何よりのやりがいです。幅広い年齢層の方がいらっしゃるので、施術の満足度を高めたいとの思いを原動力に努力を重ねています。在学中は、臨床経験豊富な先生方に、親身になってご指導いただきました。鍼灸のスキルはもとより、国家試験対策から進路の相談まで大変お世話になったことを覚えています。同じ道をめざした仲間たちとは、お互いにプロとして今でも情報交換をしています。お客様も自分自身も幸せになれる、そんな美容鍼灸師をめざしていきたいです。

山中 なつみ さん

[2016年3月鍼灸コース卒業/兵庫県・県立西宮高校出身]
株式会社ルディア/鍼灸師(美容鍼灸師)

「PROFESSIONAL」第一線を走るスペシャリスト/鍼灸師 インタビュー動画をチェック!

卒業生像

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

鍼灸学科では鍼灸コースとスポーツ特修コースのいずれかに所属することとなります。鍼灸コース・スポーツ特修コースともに4年以上在籍し、卒業要件単位数を取得した者に卒業が認定され、学士(鍼灸学)の学位が与えられます。これは、はり師、きゅう師国家試験受験資格となります。専門職医療人として、高い人間性と知識・技術を駆使できるよう、下記の能力を身につけた人材に学位を授与します。
スポーツ特修コースは2年次より選択することとなります。スポーツ特修コースに在籍し、コース卒業要件単位数を取得した者に対しては、スポーツ特修コース修了証が与えられます。加えて、許可を受けたものは3年次より教職課程を履修し、所定の単位(中学校・高校教諭35単位、高校教諭29単位)を取得した者には、中学校・高等学校教諭一種免許状[保健体育]が与えられます。

[1]精度の高い専門的知識と専門技術
地域医療やスポーツ、健康領域において、他分野の専門職とチームを構成し、はり師、きゅう師の専門知識と専門技術を活用することが出来ます。
またスポーツ特修コースでは、スポーツや科学的トレーニングに関する高い専門知識や指導技術を身につけ、スポーツ指導の現場や教職課程を履修した者は学校教育現場において、医療知識と技術を生かした指導ができるようになります。

[2]チーム医療で活躍するための幅広い知識と協調性・コミュニケーション能力
地域医療やスポーツ、健康、教育領域の他職種に関する幅広い知識と理解を得ることにより、他職種との協調や連携、コミュニケーションといった能力を駆使してチームとしての医療活動が可能となります。

[3]豊かな人間力
他者への思いやりの心を持ち、人によりそう豊かな感性、その想いを医療の力にかえることのできる人間力、さらには生命と真摯に向き合う高い倫理観を育むことができます。

[4]主体的問題解決能力
はり師、きゅう師として、医療を必要とする者や家族の悩みや希望を受け止め、思いに答えるための知識や技術の向上に主体的かつ探求的に取り組み、問題を解決できるようになります。
スポーツ特修コースでは、医療資格に加えスポーツ指導や教育に関する資格を持つ者として、関係者の様々な思いや地域社会のニーズを理解し、主体的に解決できるようになります。

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