FACTOR.4
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西日本トップクラスの
医療教育&医療研究
本学では、医療現場や研究の第一線で活躍する教員が長年培った技術・知識を学生へ直に伝えることで、教育の質を高めています。
臨床力
医療現場の第一線を支えてきた医療者が、教員として技術を指導。
現場で生きる技術を身につけます。
教科書だけでは得られない手から手に伝える技術指導
同じ病気や怪我でも患者さん一人ひとりによって症状は異なります。そのため、患者さん個々に応じた工夫や配慮でケアに当たっていくことが大切です。本学では医療現場での経験が豊富な教員が多数在籍しており、その強みを生かして教科書だけでは得ることのできない、実践に即した精度の高い技術指導を行っています。
多様な分野で活躍する教員が多数在籍
医療系総合大学である本学では医師をはじめ、多岐にわたる医療分野のプロフェッショナルが教員として集結。この強みを生かして各専門分野について、一人ひとりがしっかりと理解できるまで、責任を持って指導していきます。
PROFESSR'S VOICE
「諦めない」患者さんの未来のため努力する。
教授 加納 寛也(臨床工学技士)
医師の指示のもと生命維持管理装置の操作を行う臨床工学技士。
大切なことは機械の先にいる患者さんの状態を想像し、把握すること。特に心臓血管外科手術領域では、安定した患者さんから超緊急・重症患者さんまで多岐にわたり関わります。私自身、20年間の臨床現場で培った経験をもとに、モニターの数値・検査データを理解した上で「五感を最大限に活用し、医療機器を管理する力」を授業で学生に伝えるようにしています。それが“患者ファーストのチーム医療”を提供できる人材育成につながると信じています。
患者さんと同じ時間を共有してきた強み。
講師 中村 めぐみ(作業療法士)
作業療法士は長いときは1時間ほど患者さんとマンツーマンで向き合う時間が持てる職業。機能的な評価だけでは測れない、患者さんのさまざまな情報を共有させてもらうことができます。特に私が現場で携わってきた急性期作業療法では、脳卒中などを突然発症し、ショックを受けている状態からのスタートとなることが多くありました。そんなとき、作業療法士は障害受容のプロセスを支える重要な役割があると思っています。病気は辛い、リハビリテーションも辛いとならないように、作業療法士は患者さんと楽しい時間を共有できるという強みがあるということを、学生に伝えたいと思っています。
PICK UP DATA[臨床力]
高い専任教員率
高い専任教員率
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※専門教育(必修科目)における専任教員による授業の割合(学部全体)(2023年5月1日現在)
専任教員とは:本学に常時在籍し、授業・学生指導も担当している教員。より学生目線に立った教育が可能となる。
少人数制できめ細かい指導を実現
少人数制できめ細かい指導を実現
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※専任教員1名あたりの学生数(2023年5月1日現在)
多彩な医療資格・臨床経験を有する教員が在籍
多彩な医療資格・臨床経験を有する教員が在籍
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臨床力を高める施設・設備が充実
臨床力を高める施設・設備が充実
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研究力
次代の医療を切り拓く、高度な研究の最先端。
新しい知識を自らの力として身につけることをめざします。
関西圏で屈指の研究力を持つ教員が指導
例年、本学教員による複数の研究課題が文部科学省の科学研究費助成事業(通称「科研費」)に採択されています。ゼミや卒業研究を通して、それらの最先端の研究に触れることで最新の知識を得られると共に医療者として必要となる視点を磨いていきます。
PICK UP DATA[研究力]
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※関西地区(近畿2府4県)で医療系学部・学科のみを有する大学(ただし医歯薬系大学を除く)
医療・医学の研究拠点
「MINCL(インクルーシブ医科学研究所)」
8学科、大学院、専攻科を有する関西屈指の医療系総合大学の研究力を生かした、まったく新しい医療・医学の研究拠点を構築。職種間の壁、専門性の壁、基礎医学と臨床医学の壁、西洋医学と東洋医学の壁といった垣根を超えた研究を進めています。
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PROFESSR'S VOICE
より多くの患者さんを救う、そのために日々研鑽を積む。
研究テーマ: 最新テクノロジーを応用した新しい運動器・スポーツ理学療法の科学的検証
教授 工藤 慎太郎
私たちの研究室では、超音波エコーや人工知能、慣性センサー(スマホに入っているような小さなセンサー)や仮想現実(Virtual Reality;VR)を使って、まったく新しい理学療法の開発に取り組んでいます。例えば、足や腰の様々な怪我の原因になる「扁平(へんぺい)足(そく)」に対して、トレーニングと超音波エコーを組み合わせた理学療法の開発を進めています。また、厚さ1mm以下の薄く柔らかいセンサーを使い、足の運動を解析する手法を世界で最初に確立しました。
これらの研究では、学部生や大学院生だけでなく、学科の垣根を越えた多くの先生方とも協力しています。異なる分野の専門家と共同で研究を行えるMINCLのような環境があるからこそ、新しい医療技術の開発に挑戦することができると感じています。
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「鉄」をキーワードに、腎臓病患者のQOLを改善する
QOL:Quality of life、つまり「生活の質」のこと
研究テーマ: 慢性腎臓病患者の機能性鉄欠乏を軽減させる運動療法の開発
教授 辻 義弘
腎性貧血(じんせいひんけつ)は、慢性腎臓病の代表的合併症であると同時に、腎障害や心疾患を悪化させる危険因子です。血液を造るために必要な「鉄」が充足しているにもかかわらず体内で使われないことで、慢性腎臓病患者のQOLが低下してしまうことにもつながります。慢性腎臓病患者の「鉄」の動態は非常に複雑で、まだまだ研究の余地が残っています。
私たちの研究では、体内で鉄がうまく使われるように継続可能な運動プログラムを開発するため、血液浄化の領域から運動療法の強度や種類の違いによる鉄代謝に与える影響とそのメカニズムを研究しています。
学生も研究室に配属されて、専門的な研究に取り組んでいます。論文の調査や学会発表を通して、臨床に出るための土台を作り、多様化する現代医療の諸問題を総合的に理解する力を身につけてもらいたいと思っています。
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