鍼灸学科 実習・実習先紹介 CLINICAL TRAINING
実習先
大学附属「鍼灸臨床センター」を
併設しており、実際の現場を経験できる環境
鍼灸臨床センターは、外来患者さん向けの大学附属施設。鍼灸学科の学生は、2~4年次で臨床実習を行い、講義や演習で得た知識や技術を現場で生かす方法を学びます。患者さんやスタッフへのマナー、コミュニケーションの取り方も修得します。実際に本学の教員が施術している様子を見ることができる貴重な場であると同時に、実習中の控え室になるスタッフルームには鍼灸分野の書籍も充実しており、症例の検討にも最適です。
主な学外見学実習病院・治療院
宮脇鍼灸院/橋本スポーツ鍼灸整骨院/A.T.長島治療院/さかいペインクリニック/ERP下鴨南治療院 接骨・鍼灸/さつき針灸治療院/HaRick美容鍼灸整体/愛媛県立中央病院/東京女子医科大学東洋医学研究所/北里大学東洋医学総合研究所 など
長年にわたり、OSCE(客観的臨床能力試験)を実施
本学科では長年にわたりOSCEを実施しています。主に2年次・3年次に、検査法・医療面接・鍼実技・灸実技などの臨床能力を有しているかどうかを評価します。
- OSCE(オスキー)とは?
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Objective Structured Clinical
Examinationとは、「客観的臨床能力試験」のことであり、主に医学部などの学生が臨床実習前に合格することが必須となっている試験です。
本学科では、実習前に実習生としてふさわしい「技能・知識・対話力」(=臨床力)がそなわっていることを確認しています。
臨床実習スケジュール
2年次
学外見学実習Ⅰ
[前期 合計15日間]
応用鍼灸実技Ⅱ
[後期 合計15日間]
学外見学実習Ⅰは医療者や社会人としての自覚や姿勢について学んだのち、学外実習先を見学し、現場での鍼灸師の役割を学びます。また、鍼灸に関わる学外の勉強会にも参加します。応用鍼灸実技Ⅱでは鍼灸臨床センターにて教員による患者さんへの治療を見学。その他に実際の症状をもとにロールプレイを行い、診療の基礎知識を修得します。実習後半には自分自身が患者さんの役になり、上級生の診療を受け、患者さんの気持ちを理解します。
3年次
附属施術所基礎実習
[前期 合計15日間]
[後期 合計15日間]
老年ケア演習(選択科目)
[後期 合計15日間]
患者さんの了解のもと、問診や検査、教員による治療の補助などを実施。主には整形外科疾患や運動器系疾患の対処方法について学びます。また、ロールプレイ方式を用いて学生同士で医療面接、検査を実施。患者さんの状態を把握して治療方針を考え、実践力を養います。
4年次
附属施術所応用実習
[前期 合計15日間]
[後期 合計15日間]
学外見学実習Ⅱ
[通年 合計5日間]
教育実習Ⅰ・Ⅱ※
[前期または後期 3週間]※教職課程
学内での実習では教員指導のもと、治療の補助を行います。その際に対応した患者さんの症状について調べ、自身で治療計画を作成。教員との意見交換を通じて、カンファレンスで発表し討議します。また、学外医療施設を訪問し現場の雰囲気を感じとることで、医療者としてのモラルや使命感を身につけます。教職課程の学生は、中学校・高等学校にて教育実習も行います。
実習体験記
折本 智美 さん
2024年3月卒業[広島県・広島皆実高等学校出身]
※取材は在学中(4年次)のものです。
学内でも学外でも実習が可能な、恵まれた環境。
キャンパス内に大学附属の治療院「鍼灸臨床センター」があり、実際の患者さんの元で実習できるため、臨床力が身につくと感じています。さらに学外の鍼灸院でも実習可能な、恵まれた環境だと思います。
問診から検査までを一人で行い、所見を先生に伝える、また4年次には「脈診」や「舌診」といった東洋医学的な検査も担当しました。初めて会う患者さんに対しては、事前にカルテを読み込んで準備をするのですが、それでも何から聞くべきか、どんな表情で接するべきか、とても悩みました。4年間で50名ほどの患者さんと接することができ、4年次の実習では患者さんから「今まで診てくれた学生の中で、(問診からの流れが)一番上手かった」と言ってもらえるまでに。実習での学びを今後につなげていきたいです。
折本 智美 さん
2024年3月卒業[広島県・広島皆実高等学校出身]
※取材は在学中(4年次)のものです。