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第57回日本作業療法学会で本学の教員が発表

2023年11月29日(水)森ノ宮医療大学
  

 2023年11月10日(金)~12日(日)に、沖縄コンベンションセンターにて第57回日本作業療法学会が開催されました。
 本学からは、作業療法学科9名の教員がセミナー講師・演題発表・共同研究者として発表・参加しました。
 
【本学教員の発表一覧など】
松下 太 教授【セミナー講師】
「専門作業療法セミナー(認知症)」
今回の学会では、専門作業療法士セミナー(認知症)の講師を務めました。全国で13名しかいない認知症の専門作業療法士の代表として「認知症の人のWell-beingを考える」というテーマで講演をさせていただきましたが、当日は会場に立ち見が出るほどの盛況でした。
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由利 禄巳 教授【ポスター発表 筆頭】
「地域在住高齢者を対象とした“買い物能力工程分析表”の内容妥当性の検討」
要支援高齢者は手段的日常生活活動(IADL)に困難さを生じます。今回は買い物能力のうち、運動機能関連能力を実動作で観察する評価表「買い物工程分析表」の開発に向けた内容妥当性の検討結果を報告しました。
※由利禄巳教授の業績等についてはコチラ
 
田丸 佳希 教授【口述発表 筆頭】
「Mild Cognitive Impairmentの新たなスクリーニングの開発」
アルツハイマー型認知症の前駆症状であるMild Cognitive Impairment(MCI)は、早期発見が極めて困難であるということが世界的な問題となっています。本研究では、田丸教授らが開発したCognitive Composition TestはMCIの早期スクリーニングとして非常に有効なツールであることを報告しました。
※田丸佳希教授の業績等についてはコチラ
 
小川 泰弘 准教授【ポスター発表 共同】
「精神科デイケアと就労移行支援の連携」
就労支援における事業所間の連携では一般的にアセスメントの「結果」のみがやり取りされます。今回アセスメントの「結果」ではなく、その「過程」を共有することで事業所間の連携が促進された事例と、その有用性について報告しました。
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東 泰弘 准教授【ポスター発表 筆頭】
「脳卒中患者のトイレ動作(下衣の上げ動作)に影響を与える因子の解明と予後予測値の探索」
脳卒中患者がトイレ動作の下衣操作を自立するには、体幹筋力、認知機能、感覚機能が重要であることが明らかになった。それぞれの機能障害のカットオフ値を探索し目標設定などに活用できると考えられた。
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金森 幸 講師【ポスター発表 筆頭】
「ASD児への保育所等訪問支援において環境調整を主体とした間接支援を行った事例の報告-作業療法士と母親の役割‐」
障害児福祉制度の一つである保育所等訪問支援は、障害児が所属する集団場面に作業療法士などの専門家が訪問し支援するものです。今回は、環境調整を主体とした間接支援における母親の担う役割と作業療法士の役割について報告しました。
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兼田 敏克 講師【口述発表 筆頭】
「Self Assessment Burden Scale-MotorとFIM-Mの関連-FIM-Mを予測する重回帰式の作成-」
我々が開発した介護者が簡便に使用でき、運動側面を評価するADL評価尺度がFIM-Motor得点を予測可能か否かを検討した。結果、自由度調整済みR2は0.84と高い精度で予測可能なことが分かった。
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中村 めぐみ 講師【口述発表 筆頭】
「高齢者の健康増進のための質問紙Health Enhancement Lifestyle Profile (HELP)日本語版の構造的妥当性と信頼性についての検証」
HELPは地域在住者を対象とした質問紙で、普段の生活で行っている健康を増進する活動の頻度を点数化する。この質問紙の日本語版を作成し、妥当性と信頼性を検討した。56問中50問は基準を満たし、高い信頼性を示した。
※中村めぐみ講師の業績等についてはコチラ
 
鍵野 将平 助教【ポスター発表 筆頭】
「あなたの安全運転を守りたい』高齢者に対する安全運転教育
―和歌山県での多職種連携企画について―」
地域在住高齢者を対象に安全運転寿命延伸のための講習会をダイハツと協業して開催しました。その開催までの経緯や開催概要、参加者のアンケート調査結果について報告しました。
※鍵野将平助教の業績等についてはコチラ
 
本学はこれからも国民の健康・生活の質を高める知見を発信していきます。
今回の発表が作業療法の発展に寄与することを心から願っております。
 
【第57回日本作業療法学会ページ】