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教員向け研修会で講義を行いました(作業療法学科 伊藤直子教授)

2023年02月01日(水)森ノ宮医療大学
  

1月30日(月)、本学総合リハビリテーション学部作業療法学科 伊藤直子教授は、大阪府立生野支援学校の依頼により、同校教員を対象とした研修会で講義を行いました。
テーマは本学内教育でも強調している「正常発達知識の治療的応用」です。
知的障害児や発達障害児は、多くの場合が低出生体重児であったり、低緊張状態を示す病態であったことを踏まえ、最初の1年の運動発達の遅れが上肢の使用や認知活動にどのような影響を及ぼしているかを分析し、現状の身辺動作の自立度の向上や学習活動への参加を実現する提案を行うものです。
研修会には30名以上の教員が熱心に受講し、活発な質疑応答もありました。
 
○伊藤教授のコメント
肢体不自由児については、早期リハビリテーションの重要性はかなり一般的になっていますが、知的障害児や発達障害児については診断がつきにくいこともあり、3歳までは「様子を見る」といった対応が多いことが現状です。ダウン症児で実証されている早期リハビリテーションを参考に、知的障害児や発達障害児の運動発達の機序を理解し、それぞれの発達段階で子どもたちの達成感を得られる作業の提供を行うことが重要です。熱心な先生方と医療職の分析を組み合わせ、成果を上げていければと考えています。