INFORMATION

「優秀演題賞」を受賞しました(作業療法学科 東泰弘講師)

2022年11月17日(木)森ノ宮医療大学
  

このたび、第56回日本作業療法学会において、本学総合リハビリテーション学部作業療法学科 東泰弘講師が発表を行い、「優秀演題賞」を受賞しました。
 
優秀演題賞
受賞者 : 総合リハビリテーション学部作業療法学科 東 泰弘 講師
発表者 : 東泰弘, 兼田敏克, 堀本拓究, 平山公章, 染井佑太
演題名 : 車いすを使用している患者の新たなトイレ動作尺度の構造的妥当性の検討
学会名 : 第56回日本作業療法学会(2022年9月16日~18日)
 
本件は第56回日本作業療法学会HPで発表されています。
 
概要
我が国では高齢者人口が増加傾向にあることから、加齢に関連した疾患が激増することが予測され、日常生活活動(ADL)の能力が低下する高齢者の増加が見込まれています。また、ADLの中でも特にトイレ動作の自立が困難である場合、Quality of Life、精神衛生および社会参加の低下を引き起こすことが報告されています。そこで、我々はトイレ動作を22の動作に分類し、6段階でそれぞれの動作を評点するトイレ動作尺度(Toileting Behavior Evaluation:TBE)を作成しました。
今回発表した研究では、車椅子を使用してトイレに行っている入院患者さん128名(3施設の合計)の協力のもと、作業療法士がトイレ動作を観察し、TBEを用いて評価した結果をRasch分析で検討しました。分析の結果、TBEの現状の6段階で対象者を適切に分類できることが明らかとなり、すべての項目で一次元性が確認できました。また、最も難易度の高い項目は「下衣を上げる」で、最も難易度の低い項目は「便座で座位を保持する」であることが分かりました。これにより、TBEが定量的効果判定指標として使用できると考えられ、項目難易度が細かく示されたことで、支援の優先順位などを検討する際の一助になると考えています。
 
教員データベース(教員の業績等)
東 泰弘 講師
 
兼田 敏克 講師