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論文が掲載されました(MINCL堤真大助教)

2022年04月25日(月)森ノ宮医療大学
  

この度、MINCL(インクルーシブ医科学研究所)堤真大助教の論文がscientific reportsに掲載されました。

本研究はMINCL主導の学科領域を超えた、理学療法学科(堤真大助教・工藤慎太郎教授)と診療放射線学科(山口功教授)の共同研究です。
 
また、本研究はJSPS科研費 19K18488および22K17645の助成を受けて実施しています。
 
Title:In vivo magnetic resonance imaging study of the hip joint capsule in the flexion abduction external rotation position
Journal:scientific reports. 2022 Apr; 12(1): 6656. doi: 10.1038/s41598-022-10718-7.
Authors:Tsutsumi M, Yamaguchi I, Nimura A, Utsunomiya H, Akita K, Kudo S.
 
【概要】
近年、股関節前面痛の評価はスポーツ医学の課題とされています。FABERテスト(Patrickテスト)はその評価を行う為の疼痛誘発テストとして有用なものの一つです。一方で、そのテスト肢位が、解剖学的に何を評価しているのか、特にin vivo(生体内)では十分に明らかになっていませんでした。
本研究では、若年健常者でFABERテストを行う姿勢においてMRIを撮像し、FABERのテスト肢位では①股関節包が緩む②関節包周囲筋と前方関節包が動いた結果、間にはさまれた脂肪・疎性結合組織の領域が広がる、ということを定量的に示しました。
今後、股関節前面痛を抱える方々の評価において、FABERテストが陽性の場合、股関節包とその前面の脂肪・疎性結合組織についての評価も詳細に行う必要性を示唆する研究となりました。
 
【科研費に関する情報】
・科研費 若手研究 19K18488
「関節包」から考える股関節鏡治療革新に向けた解剖学的基盤研究
 
・科研費 若手研究 22K17645
「疎性結合組織から考える股関節の運動療法革新に向けた解剖学的基盤研究」