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論文が掲載されました(理学療法学科 中根征也教授)

2022年01月26日(水)森ノ宮医療大学
  

この度、本学保健医療学部理学療法学科 中根征也教授の論文が「理学療法学」に掲載されました。
これは本学理学療法学科において学生・教員が取り組んだオンラインを活用した学内実習に関する調査研究です。

タイトル:新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりオンラインで実施した臨床実習の学生満足度と今後の課題
掲載誌:理学療法学. 2021; 48(6): 628-635. 
Authors:中根征也, 安田彩夏, 松尾浩希, 平川正彦, 杉本圭, 檜垣奨, 笹倉栄人, 冨田昌夫.

【概要】
本学理学療法学科2年生と4年生の学内実習において、オンライン上で患者様と学生をつなぎ、医療面接や姿勢動作観察、臨床推論を実施した。
今回のオンライン実習は、学生・教員ともにはじめての経験であり、かかわった者全員が不安に感じていたが、学生の真剣に取り組む姿勢が印象的であった。
今回のオンライン実習により、低学年では医療面接などを通じて臨床経験の積み重ねが期待できるが、最終学年では理学療法プログラムの経験などが不十分となり、臨床経験の積み重ねが難しいことが明らかとなった。

【意義】
今回の本学科の取り組みにより、今後の“With コロナ時代”の新たな理学療法教育についての課題を明らかにすることができた。
今後は臨床実習だけでなく、「当事者」を講師として学校に招き、臨床さながらの経験ができる学内演習授業の構築を目指している。
 

 
【写真の説明】
オンライン実技当日の実施風景
臨床推論に必要な情報を得る目的で同時双方向型オンラインシステムZoomを用いて、画面を通して患者様の体験談の拝聴、医療面接や姿勢動作観察を実施した。