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論文が掲載されました(理学療法学科 仲本正美講師)

2021年12月23日(木)森ノ宮医療大学
  

この度、本学インクルーシブ医科学研究所 運動療法エビデンス研究チームにおける株式会社mediVR原正彦先生との共同研究による論文がInternational Journal of Environmental Research and Public Healthに掲載されました。
 
Title:Seated Virtual Reality-guided Exercise Improved Gait in a Postoperative Hallux Valgus Case
Journal:International Journal of Environmental Research and Public Health(IF:3.39). 2021; 18(24): 13267
Authors:Nakamoto M, Kakuda A, Miyashita T, Kitagawa T, Kitano M, Hara M, Kudo S.
 
【概要】
本研究では、外反母趾の一症例を対象としてmediVRカグラを用いた3週間の運動療法介入を実施し、歩行時の体幹・骨盤機能、足趾機能が改善することを明らかにしました。
mdeiVRカグラは本学の客員教授でもある原正彦先生が開発されたシステムで、仮想空間に提示される目標に向かって座ったまま腕を伸ばす運動を促すものです。
外反母趾の症例では、変形による痛みで歩容が乱れることが多いですが、歩行を効果的に改善させる運動療法に関しての報告は多くありません。本研究の成果は、外反母趾だけでなく足部に痛みがある症例への適応の可能性を見出しました。
mediVRカグラの効果についてはまだ未解明な部分も多く、今後も本研究チームにおいて検証を進めていきます。
 

 
【図の説明】
被験者は仮想空間上に表示される、あるいは落下してくる目標物を、身体を前に倒しながらキャッチするゲーム感覚のプログラムを実施しました。