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 <12.13> 第5回International Fascia Research Congress (FRC)で本学大学院生が発表

2018年12月13日(木)森ノ宮医療大学
広報室

 11月14日(水)から15日(木)にかけてドイツのベルリンにて、第5回International Fascia Research Congress (FRC)が開催されました。筋膜の研究に関する学会となっており、3年に1回開催され、世界各地から理学療法士をはじめ、解剖医、整形外科医などの医療者や研究者が集まります。
 
今回この学会に本学大学院 修士課程2年生で医療現場の理学療法士として活躍する河西謙吾さんが修士課程の研究内容について口述発表を行いました。テーマは「Quantitative analysis of the gliding between subcutaneous tissue and vastus lateralis-influence of the dense connective tissue of the myofascial-(皮下組織と外側広筋間の滑走性の定量化-筋膜の厚みとの関係-)」。
発表では、近年身体の疼痛や硬さの原因として、筋膜が注目される中で、筋膜周囲の組織の動きの滑らかさを数値化することに成功し、さらに筋膜の厚みとの関連性を明確化しました。これによって疼痛や硬さの原因が具体的に判明し、より効果的なリハビリを実施できる可能性を示しています。
各国・各地域の方々に聞いていただき、質疑応答では様々な意見をいただいたため、研究者としての意識も高まったようです。
 
発表を終えた河西さんからは「言葉の壁は高かったですが、修士課程で取り組んできた研究成果を発表できてよかったと思います。今後は論文として確立していき、今回は健常者で研究データをとっているため、もっと臨床に還元できるような研究をしていきたいです。」と今後の抱負が語られました。河西さんは臨床で経験を積んだ12年目に本学大学院で研究を始め、さらに専門的な研究を深めるために来年度は本学大学院の博士後期課程への進学をめざしています。指導をする工藤慎太郎准教授からは「今後も探求心を持って、研究に取り組んでほしい」とエールの言葉が聞かれました。