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鍼灸学科教員 / 尾崎朋文先生がホノルルマラソン42.195km完走

2011年01月31日(月)森ノ宮医療大学
広報室

< ホノルルマラソン 公式ホームページ >
< 教員紹介ページ >
<HONOLULU MARATHON 2009 >
 
今年もあの感動をもう一度味わいたい!昨年のリベンジ! ということで 、
12月12日(日) 鍼灸学科教員・尾崎先生が、ハワイ・ホノルルでの 42.195km
フルマラソンに出場され、完走されました。
 

鍼灸師/尾崎先生  鍼灸師/尾崎先生

キャンパス内の尾崎先生キャンパス内の尾崎先生

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ハワイで鍼灸院開業歴40年以上の マイク橋本氏と一緒に (鍼灸治療後)ハワイで鍼灸院開業歴40年以上の マイク橋本氏と一緒に (鍼灸治療後)

ホノルルマラソンエキスポで記念撮影 ボード左上のサインは先生直筆のサインですホノルルマラソンエキスポで記念撮影 ボード左上のサインは先生直筆のサインです

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<HONOLULU MARATHON 2010 への3回目の挑戦>
 
2010年12月12日、昨年に続いてホノルルマラソンに挑戦した。参加者22806人、うち日本人はなんと12483人!男女比は男性6063人、女性6420人と女性が多く女性パワーのすごさを感じた。中には、大学ゼミ生や高校の卒業記念に参加した学生、社会人の初挑戦が多い中、5回目、10回目などリピータも多いのもホノルルマラソンの特徴である。

参加者一人ひとりの目標は異なり、上位を狙う方、サブスリー(3時間を切る)、サブフォー(4時間を切る)の方、完走を目指す方など理由は様々である。しかし、いずれのランナーも元気で輝いている。私自身は昨年に続き3度目の挑戦である。ベストタイムは4時間24分であるが、昨年は6時間12分であった。今回は昨年のリベンジーと意気込んだが、6時間13分の結果に終った。

前回のトイレ待ちでの時間のロスを避けるため、ホテルのトイレを利用しロスを回避できた。しかし、昨年と同様、練習不足とオーバーユースで目標タイムを大幅にオーバーした。大会3カ月前から練習メニューを組んだものの、思うように練習ができない。練習できたら不足を補うため、無理に距離を伸ばし、以前痛めた右腓腹筋を痛め、走れない日々があった。結局、総走行距離は200㎞にも満たない状態で現地入りした。

今回、現地入りして、ジョギングするものの体が重たくて、スピードが出ない。少しスピードを上げると腓腹筋が悲鳴を上げる状態であった。現地で鍼灸院を開業しているマイク橋本氏のメンテナンスの鍼灸治療を受け、別人のように体が軽くなった。そこで無理をしなければ良かったが、あまりにも体が軽く調子が良く、ジョギングし過ぎ腓腹筋に違和感が残ったままスタートラインに立つた。腓腹筋が痛まない様、スローペースで走った。腓腹筋が最後までもつか。不安であったが、途中、何度か立ち止まり、自分で鍼を打ち、無事完走する事ができた。完走できたのも、橋本先生に治療をしていただいたことと自分で鍼のした結果と思っている。鍼のすばらしさを再認識した。今回、練習不足でハーフまでにバテてしまい、後半、走っては歩きの繰り返しであった。今回辛かった分、最後の1㎞は涙が出るぐらい感動した。
 
今回、自身のゴール以上に感動したシーンに遭遇した。スタートから13時間が経ったゴール地点であった。半身不随の初老の男性とその奥様が笑顔でゴールした時である。私が30㎞地点の復路を走っていた時、二人は、往路の15㎞地点を一歩一歩懸命に歩いているのが印象に残っていた。走ることができない不自由な体でお互いに気遣い、42.195㎞を歩き通したことに敬服すると共に、夫婦の絆に自分のゴール以上に感動した。

最終的にはランナー自身ががんばって1歩1歩走り続けるしかないが、多くのボランテティアや地元の子供達が、沿道で声援を送ってくれて、くじけそうになる心を奮い立たしてくれる。くじけそうになった時、胸のゼッケンの下に『ozaki』をつけていたおかげで「尾崎さん頑張って」の声援にふっと体が軽くなり、頑張る気力がわき出てきた。高橋尚子さんとのハイタッチやゴール前の実況女性アナウンサーの「尾崎さん頑張って」では鳥肌がたち感動ものであった。
 
ホノルルマラソンでは、色々な方と交流が持てた。ハワイ在住の紳士なマイク橋本氏以外に、完走後、休憩していたら胸に神戸女子大学のTシャツを着た初老の男性とお話しができた。昨年、2009年のホノルルマラソンのTVで神戸女子大学の学生さんにスポットが当たっていたので、そのことをきっかけでお話しをさせていただいた。その後、取材秘話や学生気質や大学教育のことなどお聞きした。別れ際、お名前を伺うと波田重熙学長であった。紳士であり、すばらしい先生に出会えた事にも感謝。
 
完走することから色々なことを学んだ。あきらめない心、チャレンジ精神、克己心。そして何より一番の収穫は、「感謝」の気持ちである。現地のボランティアや子供達、そして鍼に感謝! 54歳になり、人生のリスタートを誓ったホノルルマラソンであった。
 
尾﨑朋文