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日本老年医学会 第14回GGI優秀論文賞を受賞!!(看護学科 関口敏彰准教授)

2023年07月10日(月)森ノ宮医療大学
  

本学看護学部看護学科 関口敏彰准教授(筆頭著者)の論文が、日本老年医学会 第14回Geriatrics & Gerontology International 優秀論文賞を受賞し、第33回日本老年学会総会にて表彰式が執り行われ、関口准教授に表彰状が授与されました。
GGI優秀論文賞は当該年度のGGI誌に掲載された論文の中から3編のみが優秀論文として選ばれ表彰されるものです。
 
また、当該論文は本学においても非常に優れた論文であると評価され、「森ノ宮医療大学 第5回 学長賞(優秀論文賞)」を受賞されています。
 
関口准教授は今回の受賞にあたり、下記のとおりコメントしています。
この度、第14回Geriatrics & Gerontology International優秀論文賞をいただけたことを大変光栄に思っております。多くの参加者のご協力や共同研究者のご指導、学内からの応援などがあったからこその受賞であり、お世話になった皆様に大変感謝しております。
この論文は高齢CKD患者の腎機能保持やQOL向上、そして健康寿命の延伸に貢献できるものと考えています。
今後も医療や保健の現場で働く人や闘病されている方、健康増進に取り組んでいる方に役立つエビデンスとなる研究の実践に努めてまいります。
 
○受賞タイトル
Association between protein intake and changes in renal function among Japanese community-dwelling older people: The SONIC study.
Geriatrics & Gerontology International. 2022 Apr; 22(4): 286-291.
 
○受賞者
Sekiguchi T, Kabayama M, Ryuno H, Tanaka K, Kiyoshige E, Akagi Y, Godai K, Sugimoto K, Akasaka H, Takami Y, Takeya Y, Yamamoto K, Yasumoto S, Masui Y, Ikebe K, Gondo Y, Arai Y, Ishizaki T, Rakugi H, Kamide K.
 
○論文の概要
この論文は、高齢の慢性腎臓病(CKD)患者に対するたんぱく質の摂取制限を見直すエビデンスとなるものです。「新たな国民病」と呼ばれるCKDでは、腎保護のためにたんぱく質の摂取制限が必要とされています。しかし、高齢患者にも同様の摂取制限をするとフレイルやサルコペニアの要因にもなり、慎重な対応が求められています。今回の高齢者を対象にした疫学研究の結果、腎機能低下がみられる高齢者では、たんぱく質(特に動物性たんぱく質)を多く摂取するほど、腎機能が保たれていることがわかりました。これは、たんぱく質を多く摂取することでフレイルやサルコペニアを抑制し、それにより腎機能が保持されたからではないかと考えます。
 
○参考
教員データベース(関口准教授の業績等)
 
森ノ宮医療大学 第5回 学長賞(優秀論文賞)