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論文が掲載されました(理学療法学科 林真太郎助教)

2023年05月01日(月)森ノ宮医療大学
  

このたび、本学総合リハビリテーション学部理学療法学科 林真太郎助教の論文が、「Geriatrics」に掲載されました。
 
Title:Cross-Sectional Analysis of Fall-Related Factors with a Focus on Fall Prevention Self-Efficacy and Self-Cognition of Physical Performance among Community-Dwelling Older Adults.
Journal:Geriatrics. 2023 Jan; 8(1): 13. doi: 10.3390/geriatrics8010013.
Authors:Hayashi S, Misu Y, Sakamoto T, Yamamoto T.
 
【概要・研究者コメント】
本研究は転倒予防関連研究として、デイケアを利用する高齢者を対象にして転倒要因に関する調査・分析を行いました。その結果、本人の自信度を示す転倒予防自己効力感の低さと、バランス能力に関する身体能力の自己認識と実際の能力の乖離の大きさが、 身体機能低下の程度によらず、転倒と高い関連性があることが明らかになりました。さらに本研究における何らかの機能・能力障害を持つ地域在住高齢者においては、自己認識の乖離の大きさがより高い転倒リスク要因と示唆され、大半の方が自身を過大評価する傾向にありました。
近年ではより効果的な転倒予防介入には、従来の運動療法単独では不十分であることも指摘されていることも踏まえ、今後は自己認識の乖離の改善を図った介入を併用する重要性について探り、新たな転倒予防策の工夫・開発につながるよう研究を進めていきたいと考えています。
 
【教員データベース(林真太郎助教)】