論文が掲載されました（診療放射線学科 松崎伸介教授）
2022年10月07日（金）森ノ宮医療大学
このたび、本学保健医療学部診療放射線学科 松崎伸介教授が、小林大地先生（新潟大学）等との共同研究について、国際学術誌 Frontiers in Immunology に報告しました。
Title：Tas2R signaling enhances mouse neutrophil migration via a ROCK-dependent pathway.
Journal：Front. Immunol. 2022 Aug. DOI: 10.3389/fimmu.2022.97388
Authors：Kobayashi D, Watarai T, Ozawa M, Kanda Y, Saika F, Kiguchi N, Takeuchi A, Ikawa M, Matsuzaki S, Katakai T.
【概要】
食品等に含まれる苦味物質は、口腔内の舌などに発現する苦味受容体（Tas2R）を介して苦味と認識されることが知られています。近年、Tas2R は口腔外の細胞にも発現し、Tas2R を介した生体応答が注目されています。今回、共同研究グループは免疫細胞の一つである好中球に Tas2R126/143 が発現し、β-D-glucopyranosideに属する苦味物質が Tas2R126/143 を介して好中球の動き（好中球遊走）を促進させることを見出しました。本研究は Tas2R が好中球に機能的に発現することを世界に先駆けて報告した内容であり、今後、創薬・食品分野への応用が期待されます。
