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本学教員が第8回アフリカ開発会議(TICAD8)へ参加しました

2022年09月30日(金)森ノ宮医療大学
  

医療技術学部臨床工学科の辻義弘准教授が、8月27日(土)にチュニジアで開催された第8回アフリカ開発会議(TICAD8(※1))のヘルスケア部会に参加しました。今回のチュニジア訪問は、臨床工学技士(※2)の制度構築や人材育成が求められるチュニジアの現状の視察が目的で、本学が連携協定を締結しており、同じく臨床工学系の学部があるチュニス・エルマナール大学(University of Tunis El Manar(※3))へも訪問しました。チュニス・エルマナール大学では、現地の学生や教職員への講義も実施し、多くの方が日本への興味を持ってくださいました。協定内容の実施方法についても協議し、今後学生の交換留学や、本学教員によるチュニス・エルマナール大学への出張講義等について推進して参ります。
 
※1)第8回アフリカ開発会議(TICAD8)
※2)臨床工学技士
・1987年5月に制定された「臨床工学技士法」に基づく医学と工学の両面を兼ね備えた国家資格です。
・医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う事を業とする医療機器の専門医療職種です。
・医師をはじめ、看護師などと共に医療機器を用いたチーム医療の一員として生命維持をサポートしています。(公益社団法人 日本臨床工学技士会HPより)
※3)チュニスエルマナール大学(University of Tunis El Manar)
 
■辻准教授のコメント
今回のチュニジア視察を終えて、チュニス・エルマナール大学との連携を進めていく中で、アフリカ各国における日本の臨床工学技士の制度や技術に対する需要の高まりを実感しました。また、臨床工学技士だけではなく、臨床検査技師や診療放射線技師といった医療技術分野における国際協力体制の構築もまだまだ必要だと実感しました。日本の医療系の学生たちが、「日本の臨床現場でこんな知識使わないだろう」と思うようなことでも、アフリカ諸国のような環境の整っていない国々では、その知識を使えないと生命に関わる事故が起きたりします。日本の大学教育は偏差値を問わず発展途上の国々からすればとてもレベルが高く、日本の医療現場ではごく当たり前のことにも感動してもらえるくらいです。世界の発展途上国ではまだまだ衛生環境や設備が整っておらず、医療のレベルが決して高いとは言えない現状があります。学生のうちからそういった世界の実情を知り、森ノ宮医療大学でしっかり学び,「世界から必要とされる日本人医療従事者」を目指してもらいたいと考えています。
 
■MEEP(森ノ宮英語教育プログラム)
森ノ宮医療大学では、”海外で活躍したい“、”医療分野における国際協力活動がしたい”、”日本語を母国語としない患者さんにも寄り添いたい”などの想いをもつ学生向けに、「英語力」の向上と「国際感覚」を身につけることを目的としてMEEP(森ノ宮英語教育プログラム)を用意しています。医療大学ならではの海外研修や英語教育を行い、学生たちの目標達成に向けてのサポートを行っています。
MEEPについて:www.morinomiya-u.ac.jp/meep/