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論文が掲載されました(MINCL 堤真大助教)

2022年09月14日(水)森ノ宮医療大学
  

MINCL(インクルーシブ医科学研究所)の堤真大助教による論文がScientific reportsに掲載されました。
 
Title:Significance of the anatomical relationship between the flexor digitorum longus and sustentaculum tali for reconsideration of the talocalcaneonavicular joint stability mechanism.
Journal:Scientific reports. 2022 Sep; 12(1): 15218. doi: 10.1038/s41598-022-19543-4.
Authors:Tsutsumi M, Kudo S, Nimura A, Akita K.
 
【概要】
従来、足のアーチは足部の筋や靭帯(特にスプリング靭帯)、そして後脛骨筋という下腿の筋によって支えられていると考えられてきました。本研究では、後脛骨筋と同じく下腿の筋でありながら、あまり注目されることのなかった長趾屈筋が、足の外がえし運動を止め、アーチを支えうることを示唆しました。また、いわゆるスプリング靭帯は長趾屈筋腱・後脛骨筋腱の腱鞘と足部関節包の複合体であったため、長趾屈筋や後脛骨筋と協調して足のアーチを支える動的な構造であることが示唆されました。
 
本研究は、東京医科歯科大学 臨床解剖学分野 秋田恵一教授、同大学 運動器機能形態学講座 二村昭元教授との学外共同研究による成果です。
本研究をもとに、足のアーチが崩れることで生じる偏平足等に対する運動療法が発展することを期待しています。