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論文が掲載されました(インクルーシブ医科学研究所 堤真大助教)

2021年11月30日(火)森ノ宮医療大学
  

この度、インクルーシブ医科学研究所の堤真大助教の論文がScientific Reportsに掲載されました。

Title:Spatial distribution of loose connective tissues on the anterior hip joint capsule: a combination of cadaveric and in-vivo study
Journal:Scientific Reports. 2021; 11(1): 22813
Authors:Tsutsumi M, Nimura A, Utsunomiya H, Kudo S, Akita K.

【概要】
これまで股関節の痛みは、関節軟骨の変性や関節唇の損傷といった「関節内」の病変が原因として考えられてきました。
しかし、近年、「関節外」における“筋と筋の間”や“筋と関節包”の間に存在する疎性結合組織や脂肪組織にも痛みの原因があるのではないかと考えられてきています。
本研究では、その疎性結合組織の関節包前面における広がりと性質を解剖学的に明らかにし、股関節前面痛の進展に関して考察を加えた論文です。
本研究が股関節痛に対する新しい評価方法と運動療法の発展につながることを期待しています。

なお、本研究は本学の工藤慎太郎教授(保健医療学部理学療法学科)、ならびに東京医科歯科大学 秋田恵一教授・二村昭元教授、東京スポーツ&整形外科クリニック 宇都宮啓先生(股関節鏡外科医)との学外共同研究の成果です。