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<10.31>本学大学院生の論文が「Archives of Physical Medicine and Rehabilitation」に掲載

2019年10月31日(木)森ノ宮医療大学
  

本学大学院 博士後期課程1年生で医療現場の理学療法士として活躍する河西謙吾さんの論文が、「Archives of Physical Medicine and Rehabilitation」という国際ジャーナルに、掲載されました。

学術雑誌では論文引用数の指標のひとつであるインパクトファクターが2.0を超えるとサイエンスとしての意義のある論文として評価されることが多い中、この国際ジャーナルは3.618(5年間)と高い評価を得ています。アメリカのリハビリテーションに携わる医師や理学療法士、作業療法士の論文を中心に掲載されており、リハビリテーションの分野ではトップジャーナルとして、国際的に認められています。

研究のタイトルは「Relationship between gliding and lateral femoral pain in patients with trochanteric fracture(大腿骨転子部骨折の術後症例における大腿外側痛と滑走性の関係)」。
内容は大腿骨転子部骨折後(足の付け根部分の骨折)の大腿外側痛(太ももの外側の痛み)の一因として、組織間の滑走性が関与することを、臨床データをもとに明確化し論じられています。これによって大腿外側痛により歩行が困難となった患者さんに対する理学療法の一助になるなど、より効果的なリハビリを実施できる可能性を示すことができました。

河西さんはこれまで本学大学院 修士課程で健常者を対象に研究に取り組んでいましたが、今回は臨床データをとったことで、さらに専門的な研究を深めています。これまでの研究で組織間の滑走性の重要性や評価、問題点が明らかになったため、今後は滑走性をよくする理学療法の介入について研究を進める予定です。

「Archives of Physical Medicine and Rehabilitation」は本学の図書館にも蔵書している国際ジャーナルになります。論文の詳細は以下から確認してください↓
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0003999319313073?via%3Dihub&fbclid=IwAR1shZnoR_IvZu1d1Q3j2_T-_cQ1K3LkbYda75PvCG7NQHy9i3_PvGuoMi0