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第5回 森ノ宮医療大学・第1回 森ノ宮医療大学 大学院  入学式挙行

2011年04月07日(木)森ノ宮医療大学
広報室

平成23年4月4日(月)、本学近隣のホテル・ハイアットリージェンシー大阪において、大学・大学院の入学式が挙行されました。開式に先立ち、東日本大震災とそれに伴う大津波により犠牲になられた方々のご冥福を祈り、黙祷が行われました。
 
鍼灸学科57名、理学療法学科68名、看護学科88名、大学院5名の新入学生の皆様、ご入学おめでとうございます。本学在学生・教職員一同、皆様を心より歓迎いたします。また、保護者・関係者の皆様におかれましては、心よりお喜び申し上げます。
新入学生の皆様にとって、これからの学生生活が充実した時間となることを心から願っています。
 
 
 荻原学長告辞の概要
 
「本日は、森ノ宮医療大学・森ノ宮医療大学大学院の平成23年度入学式開催にあたりまして、ご来賓の皆様方、また保護者の皆様、家族の方々、誠におめでとうございます。
 本来ならば、まずおめでとうと言うところでございますが、さきほど黙祷を奉げましたように、今年は大変な惨事が東北地方太平洋沖地震によりもたらされました。一瞬のうちに1万数千人の命が奪われてしまいました。このような惨事に、私どもは何をしたらいいのか、どんなことができるのか、皆様それぞれ考えておられることかと思います。 
 この災害にボランティア、医師、看護師等、多くの方々が活躍しておられ、それは頼もしい限りでございます。皆様も卒業した暁には、あのように活躍のできる医療人になっていただきたいと思います。
 
 さて、改めて森ノ宮医療大学・森ノ宮医療大学大学院へのご入学おめでとうございます。在学生・教職員一同、心より歓迎いたします。
 優れた医療人になるためには、医学的知識、医療技術、科学的思考を習得する必要があります。それに加え、病と闘う患者様への全人的医療の実践には、幅広い教養とそれを根幹とする豊かな人間性、生命をあずかる職業人としての責任感を育むことが重要です。「Medical knowledge(医学知識)」、「Medical technique (医療技術)」、「Liberal arts(一般教養)」、「Humanity (人間性)」、「Hospitality(誠意あるサービス)」等々といった言葉が意味するもの、その実践をしっかり学び、他者への奉仕の精神を持つ、品位ある医療人を目指していただきたいと思います。
 
「鍼灸学」は、末期癌患者の緩和ケアにおいて、補完代替医療の分野で最近特に注目を集めている分野です。
「理学療法学」は、高齢化社会を迎えた現在、看護・介護において極めて重要な位置を占めています。
 そして今年度から看護学科が新たに開設され、鍼灸学科・理学療法学科との三位一体の教育により、幅広い知識・教養・多様性のある豊かな医療人を輩出する素地ができました。「看護学」は、チーム医療の重要性が指摘される現代の医療において、患者様と医療側の接点として極めて重要なことはいうまでもありません。
 
 科学に裏付けられたエビデンス(証拠)をしっかり身につけるとともに、Humanityを養い、積極的に社会貢献のできるバランス感覚を、森ノ宮医療大学の4年間で学んでいただきたい。
 本学は「コンパクトのメリット」、「マン・ツー・マンで気配りのある指導」、「東西医療の融合を目指す」という建学の精神など、オンリーワンを目指す大学です。
 困難に遭遇した時は、早めに遠慮なく先生に相談して欲しいと思います。
 本日入学された218名の皆様と、私自身、および新任の先生方を加えた全員が「同期の桜」です。4年間の大学生活で、よく学び、青春を謳歌し、そして生涯の友を見つけていただきたい。本学教職員は、学生指導に全力をあげますが、学生皆様の全人格を涵養するためには、本日、出席されている保護者の皆様、ご家族の皆様にもご協力もお願いしたいと思います。
 
 最後に、吉田松陰の言葉を紹介します。
「一日世に在れば、一日為すあり」
 無為に一日を過ごすことなく、今日という一日を大切に、持てる力を精いっぱい費やすべきことを説いた言葉です。
 ぜひこの気概を胸に刻んでいただきたく、お祝いの言葉として送ります。」
 
 
 
 森 ご挨拶概要
 
 
 本学園の設立は、1973年、昭和48年に遡りますが、当時、業界で活躍されていた臨床家が、優秀な後継者を育てようと設立されました。学校経営については素人の集まりでしたが、臨床家自身の手で、教育内容が整えられてきました。臨床の森ノ宮として、特に業界から高い評価を受けている所以です。この伝統は本大学にも受け継がれています。初代学長の廣橋先生もそうですし、先ほど式辞を述べられました荻原学長も大阪大学医学部附属病院院長を経て、先日まで大阪府立急性期総合医療センターの院長であられました。
 専門科目は勿論ですが、(基礎医学)を教授する教員の多くが、実際に臨床に携わっています。
 また、3回生や4回生は既に実際に臨床現場で実習経験を積むことになります。そんな先輩達や、教員に囲まれて、皆さんはスタートを切る事になります。是非このような恵まれた環境を活用して欲しいと思います。
 みなさんは、今日から、臨床家として、基礎的な診断技術や評価方法、治療技術や看護技術を身につけるまでに、色々な方法で訓練を受けることになります。時には、練習内容に矛盾を感じ困惑する事が出てくるかも知れません。しかし、真理は一つのはずです。より深く学ぶことによって、必ず解決するものです。焦らず、じっくりと、皆さんの卒業を待っている患者さんの事を、常に念頭に置きながら、目標を見失うことなく、有意義な4年間を過ごして欲しいと思います。
 どうか、新入生の皆さん、明日からの4年間、きっとあっという間に過ぎます。先生方の一つ一つの言葉と手の技に、耳を傾け、目を注いでください。
  
 

入学生 計218名  入学生 計218名

荻原学長告辞  荻原学長告辞

鍼灸学科4年 奥野駿さんにより歓迎の言葉  鍼灸学科4年 奥野駿さんにより歓迎の言葉

看護学科 浅野伽奈さんにより入学生誓いの言葉  看護学科 浅野伽奈さんにより入学生誓いの言葉

森理事長挨拶  森理事長挨拶

入学生の真剣な眼差し  入学生の真剣な眼差し

初めて会った入学生同士もすぐに仲良く 初めて会った入学生同士もすぐに仲良く

大学院入学生と研究科長  大学院入学生と研究科長