看護学科について
入学定員
90名
取得可能な資格・免許
- 看護師国家試験受験資格
- 保健師国家試験受験資格 3年次から選択(10名程度の選考制)
- 養護教諭一種免許状 3年次から選択(15名程度の選考制)
「保健師」と「養護教諭一種免許状」との同時取得はできません
- 養護教諭二種免許状
- 所定の科目の単位を修得し、「保健師」取得後に、申請が必要
- 第一種衛生管理者
- 「保健師」取得後に、申請が必要
看護職とは
看護職とは看護師・保健師・助産師を指し、保健・医療・福祉の幅広い分野で人々に寄り添い、健康を守る仕事です。看護師は健康の回復をめざし、患者さんの生命と生活を心身両面から支えます。また、医師の指示のもと、病をかかえた患者さんの治療や診療などのサポートも行います。保健師は看護の専門性を生かし、地域住民や学校、あるいは企業の健康問題に関わり、行政・相談・福祉をつなぐ役割を果たします。看護職は、患者さんに寄り添って深く関わる存在として、確かな信頼関係を築き、やりがいを実感できる職種です。
【1分でわかる医療職】『看護師』の仕事5つのポイント
養護教諭とは
幼稚園や小学校、中学校、高等学校などの教育機関で、児童・生徒のケガや病気を手当てし、医療機関との調整を行う「保健室の先生」です。主には健康診断や健康調査の運営、保健指導など、医療機関や行政と連携した活動を行います。近年は心の悩みを抱えた子どもたちの相談相手になるといった、カウンセラー的な役割も大きくなっています。
看護学科の学びの特徴
「ヒューマンケアリング」を実践できる看護職へ
人を理解し、人を尊重する「ヒューマンケアリング」を学びの中心にしています。
患者さんや家族と関わり、看護の基本となる「人」を理解することで、ヒューマンケアリングの基盤を築きます。
01「人」について深く学ぶカリキュラム構成
「人」として患者さんと向き合う「ヒューマンケアリング」を実践できる看護者を育成するため、「人」を理解することに重きを置いたカリキュラム内容としています。
02自分で主題(テーマ)を決め、さらに踏み込んだ学外実習を行う「主題実習」
4年間の実習の総仕上げが「主題実習」。一人ひとりが主題(テーマ)を設定し、将来のキャリアに向けて臨地実習を行います。3年次までの領域実習では経験できない現場に行くこともできる、学生の自主性が高いカリキュラムです。また、主題実習のテーマを「卒業研究」と連携させ、より深く探究することも可能です。
主題実習の領域とサブカテゴリ―(一例)
領域ごとに以下のサブカテゴリーが設定されており、そこからさらに自分のテーマを掘り下げて決定します。
基礎看護学領域
- 継続看護
- 医療安全
- 感染管理
成人(急性)看護学領域
- 高度救命救急センター(TCU)の看護
- 手術室看護
成人(慢性)看護学領域
- 多職種連携による地域医療・退院支援
- 看護専門外来における看護
- 緩和ケアチーム・感染対策チームにおける看護
老年看護学領域
- 認知症高齢者に関する看護
- 高齢者施設における看護
母性看護学領域
- 周産期におけるハイリスク母子支援
小児看護学領域
- 小児と家族の発達段階に応じた看護
精神看護学領域
- 精神疾患患者の地域生活を支える看護
在宅看護論領域
- 地域包括ケア、訪問看護利用者とその家族の看護
公衆衛生看護学領域
- 学校における保健活動 など
主題実習の流れ
- 主題決定
実習を行う領域(成人急性・母性・小児など)を決め、その後ゼミや指導教員のもと、テーマに沿った論文・文献などの先行研究を調べ、各自で主題のテーマを設定する - 実習計画を立案
各自の主題に基づき自分の実習計画を立案する - 実践
実際の現場で立案した計画を実行し、主体的に実習を行う - 発表
一連の主題実習の過程をまとめ、プレゼンテーションを行う
- なぜ、ここまで多様な「主題実習」が実現可能なのか。
- 各領域に臨床経験豊富な専任教員が在籍しているから。 各領域で経験を積んできた教員が集結。また、これまで臨床の最前線で、看護師長、あるいは教育担当者の経験を持つ教員が在籍していることで、実習先との強い連携体制が構築されています。そのため、幅広い主題(テーマ)に対応可能な実習先を確保できています。
03国家試験対策は全教員が一丸となって支援
国家試験対策については、国家試験対策委員会が中心となって全教員が関わり、学生の学修をサポートします。指導や学修状況を確認する体制を整え、着実にフォロー。全学生を対象とした対策講義のほかに、習熟度に応じた強化クラスや特訓クラス、さらには個別指導まで、きめ細かな指導体制で臨んでいます。
04“生きた教育の場”となる課外活動
「もりもりひろば」と「ほほえみクラブ」を展開
子育て中のお母さんやご家族を応援する地域子育て支援プロジェクト「もりもりひろば」、高齢者を対象とした介護予防教室「ほほえみクラブ」をそれぞれ月1回開催。看護学科教員を中心に、親子遊びや育児相談、介護予防や認知症予防などの活動を展開しています。学生もボランティアとして参加可能な、『生きた教育の場』です。
※ベイ・コミュニケーションズの番組「このまち夢いっぱい」で放送されました
05最新の高機能シミュレータを導入。
学内でも臨場感ある学びが可能に
急性心筋梗塞や誤嚥性肺炎といった症例を数十種類搭載し、体温や脈拍、血圧、顔色の変化なども再現できる、多職種連携ハイブリッドシミュレータ「SCENARIO(シナリオ)」を導入。また、母性看護学では妊産褥婦の「周産期全身シミュレータ」を用いるなど、実際の臨床現場を模擬的に再現した教育を行っています。これにより、学内にいながら臨場感をもって臨床力を高めることが可能に。実習前の事前学習、実習後の振り返りにも活用されています。
06複数の資格・免許を取得。4つの選択肢で活躍の場を広げる
看護師に加えて、保健師や養護教諭、さらには助産師もめざすことができます。
また、これらの資格取得後に大学院へ進学してより深く看護学を追究する道もあります。
「チーム医療の森ノ宮」だから身につく!“多職種理解”と“コミュニケーション力”
チーム医療における、看護師の役割とは
入院患者さんにとって看護師は、24時間一番身近にいる存在となります。そのため患者さんの様子を把握し、情報を発信、共有する役割を担います。チーム医療の要とも言える看護師は、さまざまなチームに関わるため、多職種を理解していることが大切です。
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学部長 MESSAGE
ヒューマンケアリングが実践でき、研鑽し続けることに、
価値を見出せる看護職へ
看護職は、専門職として直接人々をケアすることで社会に貢献できる、やりがいのある職業です。しかし、「人を助けられる看護」への道は平坦ではありません。人の命と生活を左右する仕事なのですから当然と言えるでしょう。大学の4年間だけではなく、看護職である限り研鑽し続けなくてはなりませんし、看護学の学びは生涯にわたります。医療技術の進歩や、寿命の延伸など、人々の健康に関わる状況の変化に合わせて、学び続ける必要があるのです。本学部では、人を理解し、人に寄り添うヒューマンケアリングを大切にしています。大学とは、みなさん一人ひとりが看護職として歩み続けるための土台を作るところだと考えているからです。医療に携わる者としての強い決意と意欲の源を、森ノ宮医療大学で築いてほしいと願います。「想いのすべてを、医療の力に。」に共感する高い志を持って、一緒に看護学を探究していきましょう。私たちは、みなさんの覚悟を歓迎します。
内田 宏美 学部長・教授