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がんとはどんな病気?がん細胞の中で起きていることをみてみよう!中学2・3年生対象「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催!!

2023年07月27日(木)森ノ宮医療大学
  

本学は2023年7月23日(日)に「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」を開催しました。このプログラムは大学等の研究機関で研究者が行っている科学研究費助成事業(科研費)の研究について、その中に含まれる科学の面白さを、我が国の未来を担う小中学生、高校生に分かりやすい形で直に伝え、科学的好奇心を刺激し、”ひらめき”、”ときめく”心の豊かさと知的創造性を育むことを目的としています。
 
テーマ
今回のプログラムは中学2・3年生を対象としたもので、医療技術学部 臨床検査学科 森誠司教授が「がんとはどんな病気?がん細胞の中で起きていることをみてみよう!」をテーマに講義や実習等を行い、当日は19名の中学2・3年生と保護者が参加しました。また、実施協力者として、臨床検査学科 野田大孝助教、臨床検査学科の学生10名が参画しました。
 
プログラムの内容
講義では、「がん」とはどのような病気であるかといった基礎的な知識を紹介するとともに、日本人の2人に1人はがんに罹るといわれている現代では、がん=「死」ではなく、漠然と恐れずに正しく理解することが大切だということを学びました。また、実習では、顕微鏡を用いて正常な組織や細胞とがんの組織や細胞との違いを観察したり、大腸がん細胞や乳癌がん細胞から核酸を抽出し、そこからがん遺伝子をPCRで増幅するといった実験等を行いました。
参加者は実験器具の取扱いも初めてで、難しい点もあったと思いますが、森教授や本学学生が丁寧に説明し、最後まで楽しみながらも一生懸命取り組んでいました。
 
当日の様子はこちらからご覧いただけます。
 
大学生との交流と未来博士号授与式
途中のクッキータイムでは、参加者と本学学生が楽しそうにおしゃべりする姿が見られました。また、プログラムの最後には修了式が行われ、前川佳敬副学長より参加者一人ひとりに「未来博士号」が授与されました。
 
参加者の反応
アンケートでは、「普段、学校ではできないような実験ができ、授業とかで習ったことが使えたため、点を線にできたと思います。とても楽しかったので、また来たいです。(参加者/中学2年生)」、「人の実際の内臓を初めて見せていただきました。がんについての知識も得ることができました。娘は実験がとても楽しかったようで、学生の皆さんに優しく教わりながら、とてもいい経験になりました。またこのような機会があれば参加させていただきです。(保護者)」等の感想がありました。
 
本学の想い
日本では多くの人が「がん」という病気と闘っています。今回のプログラムには、科学の面白さを体験してもらうというひらめき☆ときめきサイエンスの趣旨はもちろんのこと、医療系総合大学の立場からも「がん」の時代を生きる子どもたちへ、少しでも「がん」について知ってもらいたいという想いが込められています。1日を通して「がん」というテーマに触れることで、感受性の強い中学生の皆さんは、大人が考えているよりもはるかに「いのち」について体全体で感じ取ったのではないでしょうか。今回のプログラムを通して得た知識や経験が、参加された皆さんの「人(いのち)を思いやる心」を揺さぶり、その思いが将来に役立てられることを願っています。
 
【予告】今回のプログラムの記録動画を公開!!
現在、今回のプログラムの記録動画を制作中です。参加された中学生の皆さんのリアルな表情や、本学学生の頼もしい一面等をご覧いただけます。
本学公式YouTubeにより公開予定ですので、ぜひご覧ください。
 
参考
ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI