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Encouragement paper awardを受賞
(修士課程修了生 片山尚哉さん・保健医療学研究科 工藤慎太郎教授)

2022年06月30日(木)森ノ宮医療大学
  

本学大学院保健医療学研究科保健医療学専攻(修士課程)の修了生の片山尚哉さんが筆頭著者で、保健医療学研究科 工藤慎太郎教授が責任著者の下記論文が、Journal of Physical Therapy ScienceのEncouragement paper award(2021年)を受賞しました。
 
Title:Effects of isometric contraction of the quadriceps on the hardness and blood flow in the infrapatellar fat pad.
Journal:Journal of Physical Therapy Science. 2021; 33(10): 722-727. doi: 10.1589/jpts.33.722.
Authors:Katayama N, Noda I, Fukumoto Y, Kawanishi K, Kudo S.
 
本研究は片山さんが大学院生(修士課程)として実施してきた研究で、膝関節疾患で一般的に実施される大腿四頭筋セッティング(筋力増強運動)を健常者に対して実施した際の影響について、膝蓋下脂肪体といわれる関節周囲の脂肪組織に注目しました。一般的な運動療法の効果として筋力強化による膝関節の安定等が挙げられますが、MINCL運動療法エビデンス研究チームでは組織の低酸素と関節拘縮・変形性膝関節症の関連に注目しています。特に変形性膝関節症では膝蓋下脂肪体の線維化が生じることを確認しています。そこで、よく行われる運動療法の一つである大腿四頭筋セッティングを実施した際の膝蓋下脂肪体の組織酸素動態を確認しました。その結果、大腿四頭筋セッティングを実施すると実施後に充血反応が見られることが明らかになりました。現在、MINCLでは変形性膝関節症を有する症例において臨床研究に着手しています。
 

本学大学院保健医療学研究科保健医療学専攻(修士課程)修了生 片山尚哉さん本学大学院保健医療学研究科保健医療学専攻(修士課程)修了生 片山尚哉さん