INFORMATION

小学5・6年生が”いのちの大切さ”を学ぶ…ひらめき☆ときめきサイエンス「じん臓すごいぜ!人工腎臓で学ぶ腎臓の働きとおしっこの作り方」を開催しました!

2023年08月07日(月)森ノ宮医療大学
  

本学は2023年7月15日(土)、29日(土)に小学5・6年生対象の「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」を開催しました。このプログラムは、大学等の研究機関で科学研究費助成事業(科研費)により行われている最先端の研究成果を我が国の未来を担う小中学生、高校生に直接見て、聞いて、触れてもらうことで、科学のおもしろさを感じてもらうものです。
2023年度は本学で2件のプログラムが採択され、小学5・6年生ならびに中学2・3年生を対象に実施しました。
 
テーマ
今回は医療技術学部 臨床工学科の辻義弘教授が「じん臓すごいぜ!人工腎臓で学ぶ腎臓の働きとおしっこの作り方」をテーマに、小学5・6年生を対象に、腎臓のすごいポイントを分かりやすく説明したり、楽しく参加できる様々な実験を企画しました。当日は2日間で合わせて20名の小学5・6年生と保護者が参加し、また、臨床工学科の学生6名と卒業生5名が本プログラムの実施協力者として参加してくれました。
 
プログラムの内容
本物の臓器を観察・解剖して構造を理解する!
まずはじめに、本物の臓器(豚の心臓、腎臓)を観察しました。はじめからインパクトのある体験に参加した子どもたちや保護者の方も驚いていましたが、本学学生や卒業生が本物の豚の心臓や腎臓を見せながらやさしく丁寧に説明し、参加者は真剣な表情で観察したり実際に触ったりしていました。その後の腎臓の解剖実験では、参加者全員が臆することなく取り組んでいました。
本物の腎臓で腎臓模型を作る!
シリコンで本物の腎臓の型を取り、そこにレジンを流して腎臓模型を作りました。レジンは紫外線で固まる性質のため、子どもたちは自分で作成した型を外に持っていき、太陽の下でどのような模型ができるのかワクワクしていました。
おしっこはどうやって作られる?実際に病院で使っている医療機器で体験する!
次に、実際に医療現場で使用されている「ダイアライザ(人工腎臓)」と「血液透析用監視装置」を使って、ジュースや牛乳等をろ過する実験を行いました。子どもたちはいろいろなジュースを混ぜたりして、自分が作ったジュースがどのように変化するかを一生懸命観察し、ジュースや牛乳の変化を見て「腎臓ってすごい!」と目を輝かせている様子が見られました。
 
当日の様子はこちら からご覧いただけます。
 
未来博士号授与式
プログラムの最後には修了式が行われ、前川佳敬副学長より参加者一人ひとりに「未来博士号」を授与しました。
 
参加者の反応
アンケートでは、「(ろ過実験で)自由にジュースを混ぜられたのが、とても楽しかった。人工じん臓のすごさを学ぶことができました。ブタのじん臓を解ぼうする時は緊張しました。(参加者/小学6年生)」、「もけいを作るのがたのしかったし、自由研究にもいいと思いました。(参加者/小学5年生)」「体験する事は大事な事だと、あらためて感じました。命の大切さ、感謝の気持ちを意識しようと思いました。(保護者)」等の感想がありました。
 
本学の想い
辻教授による「ひらめき☆ときめきサイエンス」は今年で3年連続の開催となりました。毎回、たくさんの工夫を凝らした実験をとおして子どもたちに科学のおもしろさを伝えるとともに、今以上に自身や家族、友人の心と体を大切に思える人になってもらいたいという想いを込めて実施しています。本学は医療系総合大学として、この「人を気遣い、思いやる心」が「医療」に繋がるものと確信しています。今回のプログラムを通して、参加してくれた子どもたちがその心を大切にして成長していってくれることを期待しています。
 
【予告】今回のプログラムの記録動画を公開!!
現在、今回のプログラムの記録動画を制作中です。参加者である子どもたちが一生懸命取り組む姿や、本学学生、卒業生の活躍をご覧いただけます。
本学公式YouTubeにより公開予定ですので、ぜひご覧ください。
 
参考
ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI