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森ノ宮医療大学の一般入試における傾向と攻略

得意科目を選んで受験できる!

森ノ宮医療大学の一般入試は、自分の得意科目を選択して受験することができます(ただし臨床検査学科・臨床工学科・診療放射線学科の場合、「数学」1科目は必須)。また一般入試前期は3科目型で受験すると、2科目型でも同時に合否判定(ダブル判定)を行うため、合格のチャンスが広がります(3科目のうち、高得点の2科目を採用)!夢への一歩を踏み出すためにも、まずは入試の攻略法をマスターするところからはじめましょう。ここでは2019年度(昨年度)の一般入試について、6科目それぞれの出題傾向や形式を分析してみました。これらを参考に入試本番までの学習計画を立て、ポイントを押さえた勉強で合格を手にしましょう!

英語

知識力を問う問題が6割
単語・文法などの強化が必須。

出題問題は、基本的に読解問題と知識問題の2本柱で構成されています。特に、知識問題のウェイトが高いことは大きな特徴ですので、十分な対策が必要です。全体的に、扱われている単語や慣用句、文法・構文は標準的なものが中心。発音問題は近年5題出題されているため、単語を覚えるときは意味だけでなく、発音にも気を配る必要があります。長文読解は約600語前後の英文となっています。設問も含めて25分くらいで解けるように、解答に必要な部分とそれ以外の部分で強弱をつけて読む訓練をしておくとよいでしょう。

読解問題は
選択肢の細部まで注意する。

全問マークシート方式で、記述問題の出題はありません。大問Ⅰの会話文読解は、空所の前後にあるヒントとなる語句に着目し、前後の文脈に合うものを選ぶといいでしょう。大問Ⅳの整序英作文は、知っている慣用句や構文であれば並べ替えが非常に容易になるため、これらの強化が重要になります。大問Ⅴの長文読解は、2019年度では下線部の英文の意味、特定の段落の内容、文全体の内容など、英文の内容が問われる問題が9問中7問出題されました。

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重要ポイントはココ!

POINT
基本的な文法項目をきっちりおさえておきましょう。読解問題は、設問部の前後をしっかり読みましょう。

普段から会話表現に慣れ親しんでおくこと。発音問題は、日本語と発音・アクセントが異なるカタカナ語に注意。空所補充問題は、基本的文法事項をおさえておき、イディオムや英語構文をしっかり覚えておくこと。整序英作文は、主語と述語を見つけ、イディオムを見つけ出すと良い。読解問題は、設問部の前後に要注意。内容把握と同時に、文法的な用法も問われています。

数学

出題される分野の数が多く、
頭の切り替えが重要。

2019年度は、数学Ⅰの全分野と数学Aの「整数の性質」を除く全分野から、まんべんなく出題されました。大設問1は「数と式」「図形と計量」「場合の数と確率」から出題され、基本レベル~標準レベルの問題です。大設問2~5は前半が基本レベルで、後半は標準~応用レベル。45分程度の試験時間配分のなかで、約7分野から出題される問題を解くためには、頭の切り替えの練習が必要です。分野の異なる5題程度の小問集合の問題を、レベルを考えて10〜20分で解くことが効果的でしょう。 2020年度入試からは数学Aが全範囲からの出題に変更されていますので、「整数の性質」についても学習しておきましょう。

センター試験と同レベルで、
解答を選択する形式。

2019年度は、大設問5題で小問題数は25題でした。全問マークシート方式で、数値をマークするのではなく、4個の選択肢(数、または数式など)から1つ選択するという形式です。センター試験と同レベルの問題が大半ですが、センター試験は数または記号をマークするのに対し、本試験は解答を選択する形式のため、センター試験より少し易しく感じられるかもしれません。

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POINT
一回限りの真剣勝負を意識せよ!

普段勉強するときに忘れがちな制限時間を意識して、問題に取り組むこと。また、最初に書いた答案を見直す時間は残らないであろうから、一度で正解を得られるような学習レベルまで到達しておきたい。そのためには、ⅠAの全分野の定理・公式をたえず見直し、パターン的な基本問題の解法の習熟度を高めるため、問題演習が欠かせない。数学はあなたを裏切りません。

国語

2種類の出題形式に、
必要な対策を積んでおくこと。

漢字・慣用句・四字熟語・文法などの知識問題と、読解問題によって構成されています。知識問題は勉強量に正比例して得点が伸びるため、地道な学習が必要です。読解問題は、「設問・傍線部がどのようなことを述べているかを確認してから、選択肢を検討していく」ことが重要になります。指示語、接続詞・接続語などを手がかりに文脈、話の展開を正確に理解する練習や、設問中のキーワードをしっかり把握する練習をしておきましょう。

長文の読解問題が
出題内容の約6割を占める

全問マークシート方式で、国語総合(古文、漢文は除く)からの出題です。知識問題は標準レベル、読解問題についてもいわゆる難問、奇問はなく、オーソドックスに読解力を試す標準レベルの問題です。出題内容は知識問題が約4割、読解問題が約6割となっており、国語入試の要は読解問題であることが見てとれます。普段から新聞やニュースなどでいろいろな話題に触れ、論旨を読み取る練習をしておくとよいでしょう。

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POINT
読解力は練習の質と量がモノを言う!知識分野はコツコツと!

私立文系の中堅大学以上の出題レベルなので、しっかりとした対策が必要です。漢字は選択式の出題であっても読み書きの練習をしないと覚えられません。文章読解はやみくもに数をこなすだけではいけません。解説の詳しい問題集に取り組み読解法や解答法を身につけましょう。漢字以外の知識分野は四字熟語・ことわざ・慣用句・文法など多岐にわたります。おすすめの教材は国語便覧です。

化学

化学基礎と化学から、
「理論化学」の単元を中心に出題。

化学基礎のすべての範囲と、化学の「物質の状態と平衡」「物質の変化と平衡」「無機物質の性質と利用」「有機化合物の性質と利用」から出題されます。2019年度は、大問Ⅰは原子の構造や身の回りの物質についてよく出題され、大問Ⅱでは原子の性質や構造、中和滴定や酸化還元の計算などが幅広く出題されています。大問Ⅲでは理論分野の計算問題からまんべんなく出題されており、大問Ⅳでは無機化学分野で、1つの元素またはその族について深く掘り下げた内容になっています。そして大問Ⅴでは、有機化学分野の問題がそれぞれ出題されています。

基礎~標準レベルの問題内容が中心、
教科書を丁寧に学習しておきたい。

全問マークシート方式で、2019年度は大問5題に小問数35題で構成されていました。計算問題に時間がかかるものがあり、試験時間内に落ち着いてあせらず解答することが必要です。対策としては、高校の授業ノートを中心に教科書を一通り学習しておくことです。そのうえで、センター試験レベルの問題や、基礎~標準レベルの問題を幅広く、数多く解いておくことが有効です。

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POINT
空所補充形式の問題に備え、正確な知識を!(洗剤や合金など知識問題が頻出)

気体の発生や沈殿の生成など、多くの反応には「酸化還元」がからむものが多い。酸化数の変化やイオン化傾向をもとに考えるとスンナリと頭に入ることが多い。物質が際限なくある「有機化学」も出題されるものはごく限定される。炭化水素、アルコール、アルデヒド、カルボン酸さらにエステル化の流れを把握した上で、芳香族を覚えれば合格に大きく近づくことになる。

生物

人体に関する内容
多く出題されやすい。

出題範囲は生物基礎の全範囲と、生物の「生命現象と物質」「生殖と発生」「生物の環境応答」になっています。ただし2019年度は「生物基礎」からの出題は「生物と遺伝子」「生物の体内環境の維持」の単元に限られ、「生物」については指定されていた範囲すべてから出題されています。全体的に人体に関する内容が多く出題される傾向があり、この単元が苦手な場合は最優先に知識を補完しておくことが大切です。

教科書の基本用語
しっかりと押さえておくこと。

全問マークシート方式で、2019年度は大問5問に小問数が40問でした。基礎的な知識をベースに問う問題構成で、教科書レベルを逸脱するような難問は見受けられません。そのためしっかりと基礎知識をつけることが必要です。学習は教科書を中心に学校で使われている問題集を用いるなど、なるべく多くの問題数をこなすことが最大の対策になります。

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POINT
頻出事項の徹底強化と過去問研究

『生物』は人体中心に出題される。「生命現象とタンパク質」「同化と異化」「生殖」「発生」「遺伝情報とDNA」「体内環境の維持」など出題される。一方『生物基礎』は全範囲から出題される。人体中心に勉強することも大切だが教科書の最後の分野「バイオーム」まで、まんべんなく全て勉強する必要がある。『生物』『生物基礎』ともに、過去問や標準問題集を用いて繰り返し学習し内容を定着させる必要がある。

物理

高校物理のほぼ全分野から、
基礎的な内容を出題。

物理基礎の全範囲と、「原子」を除いた物理から出題されます。力学(物理基礎・物理)、波動、熱、電磁気と、高校物理のほぼ全分野にわたる内容です。しかし教科書で扱われている物理現象や物理量の関係をよく理解すれば、難しくはありません。教科書を丹念に読み込んで、物理の法則があらわす数量的関係や考え方をしっかり身につけてください。そのうえで、標準レベルの問題集やセンター試験の過去問題などで実践力を鍛えることをおすすめします。なお2020年度入試からは、物理は一般入試前期のみでの実施となります。

難易度はセンター試験レベル
すべて選択問題で構成される。

全問マークシート方式で、2019年度は4個の選択肢から1つを選択する方式でした。問題数は大問5題それぞれに小問5題、合計25題です。設問の仕方は、基本法則の理解を問う「計算問題」、図やグラフから現象を解読する「読み取り問題」、知識を問う単純な「選択問題」と「組み合わせ問題」、正しい文、あるいは誤りを含む文を選ぶ「正誤判定問題」となります。いずれもセンター試験レベルの出題で、全体的に計算は素直で平易です。教科書や資料集に記載されている内容・レベルを超える問題は出題されていません。

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POINT
基本問題演習を繰り返す

教科書を用いて基本事項や現象の確認を繰り返し行い、公式の使い方を問題集で確認することが大切である。問題集が終われば、センター試験の過去問を用いて実践的な演習を積むとよい。問題が解けずに行き詰ってしまったときは、教科書を読み込むこと。力学を重点的に学習しつつも他の分野もしっかりと学習して欲しい。

〈 協力 〉関西看護医療予備校 http://www.ishinkai.net/kansai.html
看護・医療系専門の予備校として30年以上の歴史を誇る同校。関西では唯一、看護医療系の大学受験専門のコースがあり、高いレベルで受験指導を行っています。 【交通アクセス】
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