MORINOMIYA Special content
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医療従事者に求められる基礎医学を学ぶ。
五十嵐 淳介教授(医師)
解剖学と生理学は、基礎医学における車の両輪といえます。解剖学で人体各部位の形状・名称を学びながら、生理学で人体各臓器の機能を勉強します。本学の多くの学生は将来臨床現場に出て、病気で苦しむ方の治療に従事することになります。病気とは、正常な人体の機能が損なわれている状態です。従って、生理学で勉強した「正常な人体の機能」が患者さんの状態を把握する基準になりますし、治療の方向を示してくれることになります。
2年次以降で勉強する医学系の科目はどれも、解剖学と生理学を基礎として初めて成立するものばかりです。1年次の間に基礎を学ぶことで、専門知識を身につけることができるのです。ただ、基礎医学の勉強は覚えることも多く、大変に思うことがあるかもしれません。その時は将来の臨床現場で患者さんの役に立てることをイメージして、学習に取り組んでほしいと思います。
私は暗記が苦手なのですが、先生がわかりやすく図やグラフを使って解説してくれたおかげで、知識が定着しました。2年生になり専門知識の学びが多くなりましたが、最初にしっかりと基礎医学を学んでよかったと感じています。
臨床工学科 2年生 織田 日和さん(兵庫/神戸学院大学附属高校出身)