研究紹介 Research

2024/07/12

運動療法エビデンス研究チーム 河西謙吾准教授(MINCL・総合リハビリテーション学部理学療法学科)

論文が掲載されました(インクルーシブ医科学研究所 河西謙吾准教授)

このたび、インクルーシブ医科学研究所 河西謙吾准教授の論文が「Cureus」に掲載されました。

 Title:Seated Virtual Reality-Guided Exercise Improved Gait in a Patient With Trunk Dysfunction Due to Hip Fracture: A Single-Case Design Study
 Journal:Cureus. 2024 June;16(6): e62433.
 Authors:Kawanishi K, Nakamoto M, Miyashita T, Ogita S, Kudo S.
 WEB link:http://doi.org/10.7759/cureus.62433

【研究内容の概要】
大腿骨頸部骨折は高齢者に多い骨折であり、骨折前の歩行を再獲得できない方が約半数と報告されています。股関節の骨折では体幹部の問題も重要となります。その一方で、骨折後の高齢者に対する体幹トレーニングは実施が困難な場合が多いといった問題があります。近年、仮想現実を用いた運動療法が注目されており、我々は安全な座位姿勢かつ仮想現実下でのリーチ運動を繰り返すことが体幹への効果的な介入になると考えました。その結果、体幹筋の筋断面積は変化しないものの、姿勢や歩幅、歩行時間の改善が得られることが明らかとなりました。

【河西准教授のコメント】
高齢者の大腿骨頸部骨折に対する体幹筋トレーニングの一つとして、仮想現実下での運動療法の効果が示せたことは新たな理学療法の一助になる結果と考えています。

【教員データベース】
 下記より研究者の業績等をご覧いただけます。

 河西謙吾准教授(理学療法学科)
 https://www.morinomiya-u.ac.jp/guide/kyoin.php?c=teacher_detail&pk=1712641884