現在のご職業をめざそうと思ったきっかけを教えてください。
身近に看護師や臨床検査技師など医療職として働いている方が多く、将来、私自身も医療の仕事に就くことを漠然と意識していました。
さまざまな医療職がある中で、臨床検査技師を選んだ理由は、患者さんの治療方針を決める最初の検査結果だけでなく、治療経過や回復度合いを確認するデータを医師に提供する仕事であり、現在の医療の中で必要不可欠な存在だと感じたからです。
森ノ宮医療大学を選んだ理由を教えてください。
私は香川県出身で、地元には総合病院などの大きな病院が近くにほとんどありませんでした。大きな病院で実習経験が積むことができることに魅力を感じ、大阪府の大学を選択肢の一つとして考えていました。
その中で森ノ宮医療大学を選んだ理由は立地の良さです。また、臨床検査学科が新設されて間もない頃で、自分たちで一から創っていくことができるという期待感もありました。
森ノ宮医療大学で学んで良かったと思うところは?
森ノ宮医療大学は先生方との距離が近く、すぐに質問できたり、授業内容をもう一度聞いたりすることができました。さらには、先生方がいつも学生の様子を気にかけてくださり、勉強に集中するのに最適な環境でした。
卒業した今でも先生方に質問するために大学を訪れることもあります。このような関係を築くことができ、森ノ宮を選んでよかったと実感しています。
現在の仕事内容について教えてください。
現在は検体検査部門に配属され、一般検査や血液検査、生化学・免疫検査、外来患者さんの採血業務に携わっています。採決後の検体処理や、測定機器を用いて測定後のデータの承認、顕微鏡で細胞などを観察する鏡検、機器のメンテナンスや試薬の管理など業務内容は多岐にわたります。
仕事をするうえで大切にしていることは?
検体・検査結果をモノとして扱わず、臨床検査技師が行った検査の結果によって医師が診断・治療を行うことを念頭におき、迅速かつ正確な検査結果を提供することを大切にしています。
社会に出て苦労したことはありますか。
医療の現場では、大学時代に学んだ内容以上に幅広く、深い知識が求められ、自らの技術不足を痛感させられることも多々あります。
例えば、血液の授業では正常な細胞を見ることがほとんどですが、実際の現場では、異常な細胞に遭遇することもあります。その際に、異常な細胞であると気が付くことができるように、先輩技師に教えていただいたり、臨床検査技師会主催の勉強会などに参加したりして、さらに知識を磨いています。
やりがいを感じるのはどんな時ですか。
入職当初は、先輩技師に教えていただきながら検査を行っていましたが、現在では一人で任せてもらえる仕事も増えました。特に採血業務は患者さんと直接触れ合う機会であり、その時に患者さんから感謝の言葉をいただけると嬉しく思います。
自らの成長を感じる瞬間でもあり、仕事のやりがいに繋がっています。
今後の目標を教えてください。
すべての検査を最初から最後まで責任をもって行い、周りの方から頼りにされる臨床検査技師になりたいと思います。
※掲載内容は取材当時のものです。
MESSAGE 卒業生からのメッセージ
独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院
臨床検査技師
秋山 尚輝さん
[2021年3月卒業/香川県・観音寺第一高校出身]