INTERVIEW

他の医療専門職を知ることで
固定概念に捉われない、
新たな視点が身につく

現在のご職業をめざそうと思ったきっかけを教えてください。

学生時代、野球をしていてケガをすることが多く、整骨院や鍼灸院に通っていました。ケガの痛みを治療する鍼灸師の方がかっこよく、また元気で楽しそうに働かれている姿を見て憧れを抱くように。知れば知るほど、東洋医学や鍼灸の面白さにのめり込みました。また鍼灸師や柔道整復師は開業権があり、自営ができることも魅力のひとつでした。

森ノ宮医療大学を選んだ理由を教えてください。

森ノ宮医療大学では「チーム医療」の学びが取り入れられており、専門分野だけでなく幅広く学べることに興味をもちました。オープンキャンパスへ参加すると、先生と生徒の距離も近く、学内の雰囲気がとても楽しそうでここで学びたいと思うようになりました。

森ノ宮医療大学で学んで良かったと思うところ、
森ノ宮での学びが活きていると感じるところは?

他学科の学生と一緒に学ぶ授業もあり、各医療分野の特長を理解し、協調する力が身につきました。また鍼灸師としての考えや固定概念だけに捉われず、幅広い視点から物事を考えることができるようになったと感じています。今でも様々な業種の方と一緒に仕事をするなど積極的に交流することができており、森ノ宮で身についた力が活かされています。また、大学ではたくさんの仲間ができました。卒業生した今でも相談にのってもらったりと、仕事をするうえで良い刺激を与えてくれる存在です。

日本だけにとどまらず、世界中に“日本鍼灸の良さ”を広めたい

現在の仕事内容について教えてください。

2018年に「HaRick美容鍼灸整体」を開院しました。現在は院長として、鍼治療や小顔、リフトアップなどの美容鍼灸を行っています。美容目的で来られた方にも、当院でもう一度自分の身体と向き合っていただき、美と健康を同時に得られるようにサポートしています。開院前は18歳、19歳の時から約10年間下積みを経験しました。その中で様々な症状をうったえる方に対して治療をできるように、日々勉強や練習を繰り返していました。

現在、力を入れて取り組まれていることはありますか。

院外での活動も積極的に行っており、月に2回、京都で美顔鍼のイベントを開催しています。もともと鍼に対して「怖い」というイメージをお持ちの方も多いですが、施術後は「これだったら大丈夫」「リフトアップされた」と効果を実感していただき、喜んでいただけます。また、世界中の人に“日本鍼灸”の良さを知っていただくための活動も行っています。海外で施術を行うと、「自分の悩みや痛みについてしっかり話を聞いてくれる」「お灸は心地良いだけでなく身体が改善されていく」といった点にご満足いただけています。

社会に出て苦労したことはありますか。

一人ひとり症状や要望が異なる患者さんに教科書通りにはいかないことの方が多く、毎日が手探り状態でした。自分を信じて任せてくださる患者さんの想いに応えられない悔しさを感じたことも何度もあります。基本業務以外にも技術練習や勉強、事務作業とやらなければいけないこと、覚えることがたくさんあり、初めの頃は苦労しました。

やりがいを感じるのはどんな時ですか。

患者さんからの「ありがとう」はやりがいを感じる瞬間であり、今まで頑張ってきて良かった、また頑張ろうという原動力にもなっています。

技術や知識だけが
患者さんを救うのではない
一人の“人”として成長していく

患者さんや先輩に教えられたことはありますか。

「鍼灸師は技術だけがすべてではない。人対人がより密接に関わり合いながらする仕事だからこそ、“人間力”が必要。人間力がないと何をやっても、どんなに良い治療をしても意味がない」と教えられました。

今後の目標を教えてください。

今後の目標は、今自分ができる治療に対して満足するのではなくて、より患者さんに寄り添った治療を提供できるように、レベルを高めてやっていきたいです。そしてより多くの方に喜んでいただけるような鍼灸師になりたいと思っています。

※掲載内容は取材当時のものです。

MESSAGE 卒業生からのメッセージ

鍼灸の可能性は無限大

HaRick美容鍼灸整体 院長
鍼灸師
林 良祐さん
[2013年3月卒業/大阪府・登美丘高校出身]