他の職種の人はどのようなところを見ているのか。
自分の職種は、この状況で何をするべきなのか。
「チーム医療」の考え方は理解していても、いざ症例を前に、
他の学科の学生たちと意見を交換するときには、
経験を通じてしか得られない気づきや学びがあります。
主張、戸惑い、葛藤、思索。さまざまな感覚と直面し、
すべてが学びになる、ケースカンファレンス。
先輩たちの体験談からも学べることがあります。
生活習慣病患者とそのご家族の支援
外来通院にて糖尿病・高血圧・慢性腎不全に対する薬物治療を受けていた。腎機能が増悪し、3年前より週3回の血液透析を受けている。最近、筋力低下と歩行困難を感じており、車椅子での移動が多くなっている。また労作時呼吸困難と手指・両下肢の疼痛としびれが増悪している。ドライウェイト※を超えることがたびたびあり精査加療のため入院となった。
※ドライウェイト : 透析終了時の適正な体重のこと。
症例テーマ例
患者66歳 男性
主訴労作性呼吸困難、手指・両下肢の疼痛、しびれ
入院時 身体所見・検査所見
身長165cm、ドライウェイト58kg、血圧158/88mmHg、脈拍72/分 整、SPO2 92%
既往歴特記事項なし
嗜好品喫煙 52歳時~禁煙、飲酒 なし
活動車椅子使用
家族構成
妻(63歳無職)長男夫婦(40歳会社員)、孫(男16歳、女14歳)
環境大阪郊外の一戸建て(3階建て、本人の部屋は2階)
本人の意向退院後に症状が再発しないか、仕事を続けられるか不安
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