「診断」から「治療」までを担う、放射線診療のスペシャリストを養成

新着情報

2024年4月、森ノ宮医療大学は3学部8学科を有する医療系総合大学へと進化し、深化する。

2024年4月、総合リハビリテーション学部に言語聴覚士を養成する「言語聴覚学科」を設置。
新学科設置によって、総合リハビリテーション学部には、理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科の3分野が揃います。この3学科が連携することで、リハビリテーション分野における本学の学びの領域は大きな広がりをみせ、さらに学びが深まります。
また、総合リハビリテーション学部だけではなく、大学全体としても新たな職種・領域が加わることで、本学の教育の特徴である「チーム医療教育」もより充実したものへと進化します。

話す、聞く、食べるの機能回復を支援する言語聴覚士を養成。

言語聴覚士とは

超高齢社会、小児の発達障害など、言語聴覚士の社会的ニーズは年々高まっており、活躍の場は広がっています。

小児から超高齢者まで幅広い年齢層を対象に、検査や訓練、助言などを行い、話す・聴く・食べるといった日常生活に欠かせない機能の回復や向上、社会復帰、発達を支援するのが言語聴覚士の仕事です。
脳卒中後の失語症や構音障がいなどの言語障がい、聴覚障がい、嚥下障がい、言葉の発達の遅れ、声の障がいなどに問題をもつ方とご家族を支援します。医療機関だけでなく、保健・福祉機関、教育機関など幅広い領域で活躍できます。

医療技術の進歩に伴い、これまでは助からなかった命が救われる一方、障がいとともに生きる人が増える現代社会において、今後ますます言語聴覚士をはじめリハビリテーション職のニーズは高まると予想されます。また高齢者の暮らしを地域全体で支え合う「地域包括ケア」体制において言語聴覚士はその一端を担っており、活躍の場は広がっていくとみられています。

リハビリテーションの仕事は、単に症状に対する改善策を提供するだけでは成り立たず、豊かな人間性とコミュニケーション力を発揮して患者さんの気持ちに寄り添った対応が求められます。
コミュニケーションには、言葉だけではなく、思考、聴こえ、声の調子、表情、身振りなどさまざまな要素が含まれます。その複雑な障がい像を理解し、観察力や洞察力もフル活用しながら臨機応変に対応する言語聴覚士の業務は、AIには代替できない仕事だと考えられています。

言語聴覚士は、男女ともに活躍できる仕事ですが女性の比率が高い職種です。
それは、力仕事が少ないことが要因の一つと考えられます。また産休や育休に理解がある職場が多く、就業時間が規則的で基本的に夜勤がないため、女性が働きやすい環境が整っています。

例えばこんな支援を行います

脳卒中などにより話す・聞いて理解する・読み書きが困難な方

想定される症状

失語症

アプローチ方法

各種の言語機能検査を実施し、残された言語機能にも着目しながらコミュニケーション力の向上をめざす。

大学で学修する領域:失語・高次脳機能障害学

ろれつが回らない、喉頭がんなどで声が出ない方

想定される症状

構音障がい、音声障がい

アプローチ方法

麻痺した器官の機能訓練、食道発声法や人工喉頭などの代償法、文字盤やコンピュータなどのエイド(援助)も活用。

大学で学修する領域:言語聴覚障害学総論

病気や加齢により食べものを飲み込むことが困難な方

想定される症状

むせ込み、誤嚥性肺炎

アプローチ方法

観察、評価や検査、嚥下造影検査等から原因を特定し、訓練や環境調整を実施。

大学で学修する領域:発声発語・嚥下障害学

【1分でわかる医療職】「言語聴覚士」の仕事5つのポイント

活躍の場

言語聴覚士の活躍の場は、病院やクリニックなどの医療機関(リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、小児科、形成外科、口腔外科など)のほか、介護老人保健施設・小児療育センター・特別支援学校など多岐にわたっています。その一方で有資格者はまだまだ不足しているため、将来性のある職種と言えます。言語障がいや聴覚障がいなど、言語聴覚士の高い専門性を必要とする領域があり、これから発展していく新しい領域へのアプローチも期待されています。

「チーム医療の森ノ宮」だから身につく!
“多職種理解”と“コミュニケーション力”

チーム医療における、言語聴覚士の役割とは

「話す・聴く・食べる」をサポートする言語聴覚士。摂食・嚥下チームなどの一員として、医師や看護師などの多職種と関わります。特に理学療法士・作業療法士とは同じリハビリテーション職として協働する場面が多くなっています。

言語聴覚士に関するQ&A

医療の進歩に伴い、リハビリテーション職のニーズが拡大

医療技術の進歩に伴い、これまでは助からなかった命が救われる一方、障がいとともに生きる人が増える現代社会において、今後ますます言語聴覚士をはじめリハビリテーション職のニーズは高まると予想されます。また高齢者の暮らしを地域全体で支え合う「地域包括ケア」体制において言語聴覚士はその一端を担っており、さまざまな場での活躍が期待されています。

人工知能(AI)にはできない「人のつながり」

リハビリテーションの仕事は、単に症状に対する改善策を提供するだけでは成り立たず、豊かな人間性とコミュニケーション力を発揮して患者さんの気持ちに寄り添った対応が求められます。コミュニケーションには、言葉だけではなく、思考、聴こえ、声の調子、表情、身振りなどさまざまな要素が含まれます。複雑な障がい像を理解し、観察力や洞察力もフル活用しながら臨機応変に対応する言語聴覚士の業務は、AIには代替できない仕事だと考えられています。

リハビリ職は、どの職種でも患者さんの望む生活に近づけるように機能回復をめざすことが目的です。
その中でも言語聴覚士は、「食事やコミュニケーションを楽しむ」という人間らしい生活や人の尊厳に関わる重要な支援を担っていることが大きな魅力です。

理学療法士
運動療法や温熱・電気などの物理療法を用いて、主に身体的な症状や障がいにアプローチし、身体機能の維持や回復を行います。

作業療法士
食事・トイレ・入浴・料理・掃除・洗濯など応用的動作の機能回復を図り、日常生活や社会生活ができるように支援します。また精神障害や発達障害なども対象とし、心と身体の両面からアプローチします。

言語聴覚士には、少しずつ改善していく患者さんのわずかな変化も見逃さない観察力、日々リハビリテーションに取り組む患者さんを支援しつづける継続力、そして患者さんの反応や変化を根気強く見守ることができる忍耐力などが必要となります。

そのため、日頃、一緒にいる周囲の方々のちょっとした変化にいち早く気づいたり、一つの物事をコツコツと続けたりすることが得意な人には特に向いているといえるでしょう。

さらに人を対象とした仕事であるため、人との関わりや人と話をすること、そして人の笑顔が好きな人にも向いている対人援助職です。

大丈夫です! もちろん医学的な知識が必要なので理系領域も学んでいきますが、言語聴覚士は言語学や音声学といった言語学系領域も多く学ぶ点が、他の医療職との大きな違いです。

また、文字の読み書きが苦手な方も支援の対象となるため、読む・書くといった国語力も求められます。文系の方にも向いている医療職といえるでしょう。

脳卒中や外傷などによって脳が損傷を受け、コミュニケーションに必要な言語機能や食べる能力に障がいをきたした方が主な対象です。言葉の発達の遅れや聴こえにくいなどの困りごとも支援します。例えば以下のような障がいがあります。

失語症
会話の内容が理解できない・言葉が出てこない・言い間違える・文字を理解できなくなる

構音障害
呂律が回らない・言いにくい言葉や音がある・長時間話すと疲れる

摂食・嚥下障害
飲み込む際にむせる・飲み込むことがスムーズにできない

言語聴覚士は男女ともに活躍できる仕事ですが、他職種に比べ女性の比率が高い職種です。
その理由のひとつとして、扱う機材が軽量で女性にも扱いやすいことに加え、就業時間が規則的で基本的に夜勤がないことも大きいです。
また、女性の比率が高いので、産休や育休に理解がある職場が多く、結婚や出産後も続けやすい仕事です。医療系だから夜勤や力仕事が多そうでちょっと…と思っている方にも選んでいただきやすい医療職、それが言語聴覚士です。

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