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[2024.01.05]

本学臨床検査学科2年の藤川 愛弓さんが、11月に香港で開催されたクリケットの国際大会「T20Iシリーズ(主催:香港クリケット協会、出場チーム:香港、タンザニア、日本、ネパール)」に日本代表選手として出場しました。

医療者になるための勉強とクリケット選手としての取組の両立に励む藤川さんに、広報課スタッフがインタビューを行いました!
 
・クリケットをはじめたきっかけは?
 通っていた高校にクリケット部があり、中学時代にやっていたソフトボールと近いスポーツであることから、興味を持ってはじめました!また、部活の先輩が日本代表に選ばれていることを知り、国内ではトップをめざしやすいスポーツである点にも惹かれました。
 
・日本代表としてはいつ頃から活躍しているんですか?
 高校2年生の5月に、高校の部活の顧問の先生から声がかかり、日本代表に選出されました。しかし、日本代表に選ばれた当時はコロナ禍真っ只中だったこともあり、大学に入学した昨年からやっと国際試合に出場できるようになりました。
これまで中国、バヌアツ、そして今回の香港で開催された国際試合に日本代表として出場しています。
 
・チームではどんな役割を果たしているんですか?
 まずクリケットは野球とルールが近い競技で、野球のピッチャーの役割を果たすボーラー、バッターの役割を果たすバッツマン・ストライカー、キャッチャーの役割を果たすウィケットキーパーがいます。ボーラーは投球の際、バッツマン・ストライカーの後方地面に刺さっているウィケットと呼ばれる3本の棒を倒すことでアウトを取り、バッツマン・ストライカーはアウトを取られないようにバットでボールを打ち、得点を稼ぐというのが基本的なルールです。
チームの中にはボーラー専任、バッツマン・ストライカー専任の選手もいますが、私はオールラウンダーなので、一試合で投打両方を行います。投球時には風が強いとボールがぶれるなど、グラウンド環境も考慮する必要があるため、ボールコントロールが難しいです。
またクリケットは守備位置が明確に定まっておらず、打球方向も自由(ファールゾーンがないため)なので、戦略が勝敗を大きく左右します。プレイヤーである私たちも柔軟な状況判断が求められる所が、面白さだと感じています。
 
・日本代表はどんなチームですか?
 今の日本代表は、高校2年生から35歳の社会人の方まで幅広い年齢のプレイヤーで構成されています。しかし、年齢の差を感じさせないほどチームはいつも楽しい雰囲気で、練習でもみんな積極的に声を出しています。チームには、海外のクラブに所属している選手や社会人としてさまざまな職種に就いている選手もおり、人としても多くのことを学べる環境です。
 
・藤川さんは臨床検査学科の学生でもありますが、両立は大変ですか?
 正直、クリケットの練習と臨床検査技師になるための勉強の両立はすごく大変です!月一回の日本代表合宿に向かう新幹線では、いつも課題に追われています。でもそのおかげで、先を見越してメリハリをつけて動く癖がついたのは、良いことだと思っています。
 授業を欠席して試合に出場することも多いので、勉強で分からないことも出てきますが、同じ臨床検査学科の友人が優しく教えてくれるのでいつも助かっています。また臨床検査学科の先生も、クリケット選手としての取組に理解を示し、応援してくださっています。
 そして何より私自身クリケットをするのがとても楽しく、生きがいになっているので、両立を頑張れています。今後も大学の勉強や仕事と両立しながら選手としてプレーし、クリケットというスポーツの素晴らしさを多くの人に伝えたいです。