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[2023.01.20]
この度、本学診療放射線学科の学生2名が第1種放射線取扱主任者試験に合格しました!
「放射線取扱主任者」は、放射性同位元素や放射線発生装置の取扱において、放射線管理や放射線被ばくによる健康被害を防止するための監督者になることができる国家資格です。
一般的に理工系の社会人が目指す「放射線取扱主任者」試験には第1種と第2種があり、その中でも業務範囲が最も広い第1種を、学生時代に合格するには相当な勉強が必要になります。
診療放射線学科では1年次後期から「主任者対策ゼミ」を開講し、受験希望者のサポートを行っています。
2022年度における第1種放射線取扱主任者試験の全国合格率は28.9%と非常に難易度の高い国家試験でしたが、見事に診療放射線学科3年生2名の学生が合格を勝ち取りました。
今回は、合格された村上徳馬さんと吉岡倫大さんにインタビューしてお話を聞いてきました!
-受験のきっかけは?勉強を本格的にはじめたのはいつ?
村上さん:4年生の就職活動を見据えて、何か強みをつくっておきたいと思い受験を考えました。1年生後期から主任者対策ゼミに入っていたのですが、本格的に勉強をはじめたのは1年生の春休みです。そこから「長期休みの期間は資格取得のための勉強をする」と決めて、こつこつ勉強を進めていきました。
吉岡さん:私も就職活動にも活かせると考え、資格取得を目指しました。勉強を本格的にはじめたのは、3年生に入る直前です。3年生になってからはアルバイトもやめ、資格取得のための勉強に全力投球できる環境を整えました。
-勉強する際に力を入れたポイントは?
村上さん:物理の勉強です。勉強を開始したばかりの時期から重点的に取り組みました。その結果、苦手だった物理が最終的には得意科目になりました。
吉岡さん:私も物理には苦労しました。基礎の基礎から取り組まなければいけない状況だったので、かなり力を入れて勉強しました。
-受験した際の感触は?
二人とも:初日の物理がかなり難しく、2日目の試験を受けるのをやめようかと思うほどでした(笑)2日目の化学も自信がなかったので、本当に合格していてよかったです!
-今後の抱負は?
村上さん:これまで私が継続的に勉強してきた第1種放射線取扱主任者試験(以下「第1種」)の内容は、診療放射線技師に必要な基礎の部分をさらに深く掘り下げていくものでした。そのため、今後は実際に診療放射線技師として活躍するために必要となる応用の部分を中心に勉強していきたいと思います。第1種の勉強を進める際に、「自分用の勉強ノートをつくり、演習問題を何度も解いてアップデートさせていく」というやり方が自分には最善だと気づけたので、国家試験も同じ方法で勉強しようと思っています。また、3年生の1月からは臨床実習も始まります。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今回患者さんと直接接触することはできませんが、実習先の診療放射線技師さんと積極的にかかわり、臨床に必要なスキルを吸収していきたいです。
吉岡さん:これから臨床実習・就職活動・国家試験の取組が本格化していくので、1種合格のために培った知識・経験を活かしながら、臨床で使えるスキルも身に付けていきたいです。臨床実習では、ただ診療放射線技師の方の働きを見るだけでなく、スキルを自分のものにできるよう積極的に取り組もうと思います。
-受験を考えている後輩へのメッセージ
村上さん:1種の勉強内容は国家試験の4割程度の内容とつながっているので、勉強することは必ずためになりますが、覚悟を決めて取り組まなければ受かりません。時には他のことを犠牲にして勉強に取り組まなければいけない場面も出てきますが、合格すれば自分の武器になるので、強い気持ちを持って頑張ってください。
吉岡さん:1種はかなり勉強しないと受からないので、スケジュール管理が重要になってきます。友達と遊んだり、アルバイトをしたりする時間を削って上手く勉強時間を確保してください。
村上さん、吉岡さん、本当に合格おめでとうございます!