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[2020.09.01]
本学大学院 博士後期課程2年生で、理学療法士として医療現場でも活躍する河西謙吾さんの論文が「Journal of Bodywork and Movement Therapies」という国際ジャーナルに掲載されました。
Journal of Bodywork and Movement Therapiesとは、ボディワークと運動療法に携わる専門家の国際的なニーズに応えることを目的とした学術誌で、ボディワーク、運動、手作業療法に適用できる筋骨格機能障害への実用的なアプローチ等が公開されています。
研究のテーマは「Quantitative analysis of gliding between subcutaneus tissue and the vastus lateraois – influence of the dense connective tissue of the myofacia –(皮下組織と外側広筋間の滑走性の定量的解析 – 筋膜の密性結合組織の影響について – )」。
具体的には、大腿骨転子部骨折後(太ももの付け根の骨折)に頻繁する大腿外側の痛みに、組織間の滑走性が関連することを明らかにしています。
今回は、この滑走性に影響する因子が判明することにより、大腿外側の痛みで苦しむ患者さんを救えるのではないかと考え、まず健常成人を対象に調査した研究を行い、結果としては皮下組織の厚みなどが重要であることが分かりました。
今後は、実際の患者さんでも同様の結果が得られるのか?という疑問を解決し、より臨床に還元できる研究を進める予定です。