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[2020.02.17]
本学大学院 修士課程2年生で、理学療法士として医療現場で活躍する田中 謙次さんの論文が、「THE FOOT」という国際ジャーナルに掲載されました。これはアメリカとイギリスで足の外科手術を行う医師の論文が中心に掲載されている学術雑誌です。今後、「Pub Med」という米国国立医学図書館(NLM)が公開する無料検索エンジンにも掲載される予定となっています。
研究のタイトルは「Functional assessment of the spring ligament using ultrasonography in the Japanese population(日本人のばね靭帯の超音波画像診断装置を用いた機能評価)」。
内容は足部内側にあるばね靭帯の機能特性について、超音波画像診断装置(エコー)を用いて調査したものです。ばね靭帯は、成人期扁平足との関係が議論されている足部内側縦アーチの支持組織ですが、研究での計測データから、日本人の若年者におけるばね靭帯厚の標準値を示すことができました。また荷重、非荷重のばね靭帯厚の変化から、生体においてもばね靭帯は弾性が乏しく荷重によって伸張されない組織であることを、論文として初めて論じられています。
これらの結果を基に、今後は患者さんとの比較調査を進め、扁平足以外の有痛性足部疾患がある患者さんのインソールや、運動療法の介入の選択基準の一つとして確立していきたいと考えています。
論文の詳細は以下から確認してください↓