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[2019.05.30]
5月29日(水)、全学科共同で“チーム医療”について学ぶ授業「IPW論」の一環として、3年生を対象に「教員による模擬カンファレンス」が行われました。
本学では、多様な医療系の学科を有する医療系総合大学の特性を生かした、チーム医療教育を展開しており、その主となる授業が「IPW論」です。本授業では、最初に多職種の理解をするため他学科の教員から授業を受け、次の段階として各学科の教員による模擬カンファレンスのデモンストレーションが行われます。その後教員のデモンストレーションを参考に学生同士が「症例検討会(ケースカンファレンス)」というグループワークを行い、実際の症例をテーマにどのような治療やケアが必要かを、それぞれの立場から検討します。最後はグループとしての提案をまとめ、発表会(プレゼンテーション)を行います。
今回の教員による模擬カンファレンスでは提示された2つの症例に対して、各学科の教員でグループを組み、それぞれの専門的な立場から問題点を出し合って、どのようなアプローチができるかディスカッションを行いました。症例では、現病歴をはじめ、治療内容や家族構成、本人の意向などさまざまな要素が含まれているため、より多角的な視点で考える必要があります。
学生たちからは、「多職種に対する興味がより強まった」「それぞれの立場からどのような意見が出るのかについてもっと知りたい」「チーム医療について学ぶ意欲が高まった」などの感想が聞かれ、学生の学習意欲を刺激する有意義な授業となりました。
今回の学びを経て、次の段階となる「症例検討会(ケースカンファレンス)」に臨みます。
本学では医療現場で求められているチーム医療に貢献できる医療人を育成するため、多職種への理解を深めながら、患者さんを中心に考えた実践的な学びに力を入れています。来年からは、1年次から学科混成によるチーム医療見学実習を行うなど、早期から段階的な内容をさらに充実させていきます。